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京セラとSCREEN、住友電工の4〜9月期決算 利益予想を上げたのは1社
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京セラとSCREEN、住友電工の4〜9月期決算 利益予想を上げたのは1社

要するに

通期の利益予想を上げたんは住友電工だけで、京セラは売上だけ、SCREENは据え置きや。SCREENは下期に利益の65%を残す計画で、長岡京と彦根で装置の工場を広げていくんや。

  1. 1京セラは一時損失約341億円を抱えても営業利益56.4%増や
  2. 2住友電工の自動車は17.3%増収でも利益は17.7%減っとる
  3. 3SCREENの長岡京の新拠点は約250億円、2028年1月からや
執筆・監修:佐々木 航人が監修しながらAIを活用して執筆くわしく読む

くわしく知りたい人は、ここから

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データセンターの中では、サーバーどうしを光ファイバーとコネクターがつないでいます。住友電気工業の4〜9月期は、こうした光の配線や部品を売る情報通信の事業が、売上は全体の約7%なのに、営業利益の約28%を稼ぎ出しました。

発表は、大阪の住友電工と京都のSCREENホールディングスが10月30日、同じ京都の京セラが11月2日でした。3社とも、決算短信でAIやデータセンター向けの需要を伸びた理由に挙げています。10月末に発表したキーエンスと村田製作所、パナソニックの決算は、3社の図解でご覧いただけます。

では、下期も同じ勢いが続くと、会社自身はみているのでしょうか。事業ごとの数字と通期予想の修正を見ると、答えは3社で違います。

3社とも増益、伸び方はばらばら

京セラ SCREEN 住友電工
本社 京都市伏見区 京都市上京区 大阪市中央区
発表日 11月2日 10月30日 10月30日
会計基準 IFRS 日本基準 日本基準
売上高 10,783億円(+8.8%) 3,084億円(+12.5%) 27,649億円(+16.5%)
営業利益 656億円(+56.4%) 545億円(+17.4%) 2,196億円(+43.5%)
営業利益率(前年同期) 6.1%(4.2%) 17.7%(16.9%) 7.9%(6.4%)
円安の押し上げ(会社の試算) 税引前利益で約120億円 営業利益で約50億円 営業利益で約160億円
通期の営業利益予想 1,600億円で据え置き 1,565億円で据え置き 4,500億円→5,000億円

連結の4〜9月の数字で、増減は前年同期比です。SCREENの億円は会社の資料どおり億円未満を切り捨て、ほか2社は四捨五入した値です。

数字だけ見ると、3社とも好調です。

ただ、中身はかなり違います。まず目を引くのは京セラでしょう。売上高は8.8%増なのに、営業利益は56.4%増えました。しかも京セラの会計はIFRSで、一時的な損失を引いたあとの数字です。2021年に買った米国の窒化ガリウム(GaN)デバイスの会社は、収益が出るまで時間がかかるとして、のれんなどを約295億円減損しました。エネルギー関連製品の引当金約76億円と合わせ、不動産の売却益などを差し引いても、一時的な損失は約341億円になります。

つまり、一時的な損益を前年同期(約21億円の損失)と今期の両方から除くと、営業利益は約440億円から約1,000億円へ。2倍を超える伸びです。京セラは短信で、AIデータセンター向けに「高付加価値な半導体パッケージやコンデンサ等の旺盛な需要が継続した」と説明しています。半導体関連部品の売上は24.7%増、事業利益は64.7%増でした。

SCREENは、売上と利益の伸びの差がいちばん小さい会社です。説明会資料の試算では、研究開発費や人件費といった固定費が約105億円ふくらみました。だから増益は約80億円にとどまり、そのうち約50億円は円安の分です。

事業ごとに見ると、ずれはもっと大きくなります。

横軸が売上高の増減率、縦軸が利益の増減率の散布図。2026年4〜9月期の前年同期比。住友電工は、産業素材他が売上+28.1%・利益+230.7%、情報通信が売上+48.8%・利益+177.4%、エレクトロニクスが売上+18.3%・利益+58.9%、自動車が売上+17.3%・利益−17.7%、環境エネルギーが売上+2.0%・利益−3.6%。京セラは、コアコンポーネントが売上+19.7%・利益+68.1%、ソリューションが売上−2.9%・利益+50.9%。SCREENは、GA(印刷機器)が売上+12.8%・利益+40.4%、SPE(半導体装置)が売上+15.0%・利益+18.2%、FT(ディスプレー装置)が売上−18.9%・利益−74.3%。売上と同じ伸びを示す斜めの点線があり、右下の灰色の区画は売上が増えて利益が減った事業。グラフの外に、京セラの電子部品は売上+23.2%で利益が0.2億円から196億円に、SCREENのPE(プリント基板装置)は売上+27.6%で営業損失が2.3億円から1.6億円に縮小と注記。京セラは事業利益(IFRS)、ほか2社は営業利益(日本基準)。まとめは、伸びの先頭は住友電工の情報通信と産業素材他、売上がいちばん大きい自動車は17.3%の増収でも利益が17.7%減った。
京セラ、SCREEN、住友電工の事業ごとの売上と利益の増減率。点線より上は利益が売上より速く伸びた事業作成: 編集部 / 出典: 西のITメディア編集部
会社 事業 売上高 利益
住友電工 情報通信 +48.8% +177.4%
住友電工 産業素材他 +28.1% +230.7%
住友電工 エレクトロニクス +18.3% +58.9%
住友電工 自動車 +17.3% −17.7%
住友電工 環境エネルギー +2.0% −3.6%
京セラ コアコンポーネント +19.7% +68.1%
京セラ 電子部品 +23.2% 0.2億円→196億円
京セラ ソリューション −2.9% +50.9%
SCREEN SPE(半導体製造装置) +15.0% +18.2%
SCREEN GA(印刷関連機器) +12.8% +40.4%
SCREEN FT(ディスプレー製造装置など) −18.9% −74.3%
SCREEN PE(プリント基板関連機器) +27.6% 赤字が縮小

増減は前年同期比で、利益は京セラが事業利益、ほか2社が営業利益です。

住友電工の自動車は、売上高が17.3%増えたのに営業利益は17.7%減りました。補足資料が挙げた減益の理由は、中東情勢による数量減とコスト上昇、銅価格の上昇、海外で新しい車種を立ち上げる費用です。一方で情報通信は、売上48.8%増で営業利益は2.8倍。ファクトブックで製品別に見ると、光ファイバやケーブルなどは645億円から1,184億円へと、ほぼ倍になりました。光・電子デバイスは424億円から496億円です。

利益予想を上げたのは住友電工だけ

通期予想には、下期への見方の差がはっきり出ました。住友電工は売上高を5兆4,000億円から5兆7,500億円に、営業利益を4,500億円から5,000億円に上げました。

京セラが上げたのは売上高だけで、2兆800億円から2兆1,200億円へ。利益は据え置きです。上期の一時損失は、各事業の増益と、10月30日に住友ベークライトへ譲ったケミカル事業の譲渡益約150億円で補う見通しといいます。SCREENは「過去最高の受注継続」と説明していますが、売上高も利益も7月の予想のままでした。

3社の売上高と営業利益の帯グラフ。京セラは売上高が上期10,783億円で通期予想21,200億円の50.9%(前の期47.9%)、営業利益が656億円で1,600億円の41.0%(前の期35.5%)、下期の営業利益944億円は前年の下期762億円から+23.9%。7月予想から売上+400億円、利益は据え置き。SCREENは売上高3,084億円で7,430億円の41.5%(前の期45.3%)、営業利益545億円で1,565億円の34.8%(前の期37.9%)、下期の営業利益1,020億円は前年の下期761億円から+34.1%。7月予想から売上・利益とも据え置き。住友電工は売上高27,649億円で57,500億円の48.1%(前の期46.4%)、営業利益2,196億円で5,000億円の43.9%(前の期36.6%)、下期の営業利益2,804億円は前年の下期2,652億円から+5.8%。7月予想から売上+3,500億円・利益+500億円。注意として、京セラの下期にはケミカル事業を譲る利益約150億円が入る見込みで前年の下期にも米国の機械工具子会社を譲った利益約170億円があること、住友電工の前年の下期には連結から外れた住友電設の利益約170億円が入ること、SCREENの予想は5億円刻みの約であること。まとめは、京セラと住友電工は前の期より速いペースで上期を終え、SCREENは前の期より遅く下期の営業利益は前年の下期より34%多い計画。
通期予想に対して上期で済んだ割合と、前の期の同じ割合。下期の営業利益は通期予想から上期を引いた値作成: 編集部 / 出典: 西のITメディア編集部
京セラ SCREEN 住友電工
上期で済んだ割合(売上高) 50.9% 41.5% 48.1%
上期で済んだ割合(営業利益) 41.0% 34.8% 43.9%
前の期の上期の割合(営業利益) 35.5% 37.9% 36.6%
下期の営業利益 944億円 1,020億円 2,804億円
前年の下期と比べた伸び +23.9% +34.1% +5.8%

割合は上期の実績を通期予想で割った値、下期は通期予想から上期を引いた値で、どちらも編集部の計算です。

目立つのはSCREENです。営業利益は通期予想の34.8%までしか進んでおらず、前の期の37.9%より遅いペースでした。下期は、前年の下期より34.1%多い約1,020億円を見込む計画です。

なぜ下期に偏るのでしょうか。SCREENは、装置を客先の工場に据え付け、立ち上がった時点で売上を計上します。決算関連のQ&Aによると、滋賀県の彦根事業所で製造現場の再編を進めていて、強い引き合いが売上になるのは今期の後半から少しずつ。本格化は来期で、下期の売上は第3四半期と第4四半期で「4対6程度」という答えでした。受注の多さより、つくる力と据え付けの段取りが、下期の数字を左右しそうです。

住友電工は逆に、下期の伸びが5.8%にとどまります。とはいえ前年の下期には、連結から外れた住友電設の利益約170億円が入っていました。これを除いて比べると、伸びは13%ほどです。下期の為替は1ドル155円と、上期の平均159.49円より円高に置きました。慎重な見積もりとも読めます。

長岡京と彦根への影響は、SCREENから

関西の工場への影響が、資料からいちばんはっきり分かるのはSCREENです。

SCREENは10月30日、京都府長岡京市神足寺田に半導体製造装置の新しい拠点を開くと発表しました。2024年3月に取得した土地と建物を改修してクリーンルームを入れ、洗浄装置などをつくる工程の一部を担わせます。延床面積は約25,500平方メートルで、投資額は約250億円。操業は2028年1月の予定です。

SCREENホールディングスの決算説明会資料の1ページ。題は生産能力増強イメージ(SPE)。左は棒グラフで、現在からCY2027に生産能力約1.3倍拡大、CY2028にさらに約1.3倍拡大とあり、下にPhase 1とPhase 2の矢印。右上に彦根事業所の建物の航空写真。右下にPhase 1: 改修として既存彦根事業所の生産効率化、Phase 2: 拡張として彦根事業所内施設の戦略的再配置と長岡京拠点を活用した製造体制の強化が書かれている。
SCREENが示した半導体製造装置の生産能力の増強計画。彦根事業所の改修と長岡京の新拠点で2段階出典: SCREENホールディングス「2027年3月期 第2四半期決算説明会」資料 25ページ(引用)

説明会資料によると、彦根事業所の改修で2027年に生産能力を約1.3倍にし、長岡京を加えて2028年にさらに約1.3倍にする計画です。今期の設備投資の予想も、7月の430億円から580億円に増えました。グループの従業員は3月末の6,884人から9月末には7,240人になり、半年で356人の増加です。

部品を納める会社にも関わる話があります。SCREENはQ&Aで、今期分の部材はほぼめどが立った一方、制御基板用のデバイスなどに手に入りにくいものが出ていると答えました。来期の増産分は、調達部門が確保に動いている段階です。

京セラの資料で新しい工場として紹介されたのは、9月に第1工場が完成した長崎の諫早工場でした。2028年3月期までに約680億円を投じ、半導体製造装置用のファインセラミック部品などをつくります。京セラの関西の工場は、滋賀県の野洲と東近江、京都府の綾部にあります。でも今回の資料に、関西の工場への投資の話は出てきません。

住友電工は、ファクトブックによると、情報通信の設備投資を前期の237億円から今期は750億円へ、3倍あまりに増やす計画です。京セラは通期で2,250億円の設備投資を見込み、上期に使ったのは819億円でした。残りがどこへ向かうのかと、住友電工が光の製品をどこで増産するのかは、今回の資料には書かれていません。住友電工の関西の拠点は、5つの事業と関西の拠点の図解でご覧いただけます。

説明会で、上期の数字から聞けること

上期の数字は、そのまま説明会や面接での質問になります。たとえば、次のような聞き方です。

  • SCREENに「下期に利益の約65%を見込むなかで、彦根と長岡京の増産にはどの職種が加わりますか」
  • 京セラに「GaNデバイスの事業は減損のあとも続けると資料にありました。開発の体制はどう変わりますか」
  • 住友電工に「自動車は増収でも減益でした。銅や原材料の値上がりは、下期にどこまで価格に反映できそうですか」

関西で部品や装置の会社に勤める人なら、SCREENの売上が下期に偏ることが手がかりになります。第4四半期に売上が寄る計画なので、部品の注文がいつごろ増えるのかは、取引先として聞いておく価値があるでしょう。平均年収や社員数は、関西の電機・IT 23社の図解で比べられます。

どれも上期だけの数字で、会社の良し悪しや株価の先行きを示すものではありません。京都ではローム(11月5日)、島津製作所とGSユアサ、ニチコン(11月6日)の発表が続き、オムロンは11月10日に説明会を開きます。予想の修正と下期の割合を同じように見ていけば、データセンターの需要がどこまで広がっているかも比べられるはずです。数字は2026年11月3日に各社の資料で確認しました。

長岡京の新しい拠点が動き出す2028年1月は、いま就活しとる大学3年生が入社するちょっと前やな。

出典・参考

人が監修しながらAIを活用して執筆しています。公開したあとも、人が内容を確かめています。

執筆・監修

佐々木 航株式会社Game

代表取締役。大阪出身の大阪育ちで、大阪公立大学(旧:大阪府立大学)の工学部出身や。21歳で起業してから、システム会社の経営一筋で8期目。アプリの受託開発から始めて、いまはAIを使ったシステムソリューションを手がけてる。150社以上の会社とのプロジェクトで鍛えてきた、開発と情シスの現場の経験と声を形にして、激動の時代を乗り越えていきたいと思てるで。

記事は、人が監修しながらAIを活用して執筆しています。何を書くかと中身は人が決めて確かめ、記事の中身の責任は編集部(執筆・監修者)が負います。まちがいに気づいたら直し、更新日を改めます。AI の使い方・運営者・編集方針・訂正・ご指摘

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