2027年3月2日から、犬の狂犬病予防注射は1年中いつでも受けられるようになります。年1回の義務は変わりません。
気をつけたいのは、毎年3月に受けてきた家です。これまで3月2日〜31日の注射は翌年度の分でしたが、2027年3月の注射は2026年度の分になります。厚生労働省が2026年4月の通知で自治体に伝えた改正です。
2027年3月の注射は2027年度に数えない
注射を受けると、市町村から「注射済票」という札が出ます。犬に着けておく札で、どの年度の札が出るかは注射の日で決まります。神戸市の対応表で年度と札の色を確認できます。
神戸市の対応表。2026年度の札は2027年3月31日の注射まで出典: 神戸市「狂犬病予防注射の制度が変わります」(引用)
2026年度の札が出る期間は、2026年3月2日から2027年3月31日までの13か月です。2026年3月に受けて札を持っている家が、同じ感覚で2027年3月に受けると、2026年度に2回受けた扱いになります。
大阪市東成区の案内によると、この場合でも2027年度は未接種のままです。2027年4月1日から2028年3月31日の間に、もう1回受ける必要があります。西宮市は同じ年度に2回受けても問題はないとしていますが、注射の費用は1回分増えます。
だから神戸市は、2026年3月に受けた家に、2027年の同じ時期に受けないよう呼びかけます。西宮市は、3月の習慣そのものを4〜6月へ移すようすすめます。体調不良で4月にずれると、予定した年度の注射が間に合わなくなるためです。
大阪市は集合注射も終わる
関西の市で変化が大きいのは大阪市です。区役所や公園、学校に会場を設ける集合注射を2026年度で終え、2027年度からは動物病院だけになります。
市が挙げる理由は、屋外の会場では犬の逃走やかみつき事故、ワクチンの副作用による急な体調の変化に対応できないことです。大部分の飼い主は動物病院を使っていて、コロナ禍で会場を大幅に減らした年も接種率は例年と同じでした。
ただし、厚生労働省の通知は、今回の改正が集合注射の廃止を意図したものではないと断っています。春の会場が残るかどうかは、住んでいる市の案内で確認が要ります。
案内の届く時期も、市によって後ろにずれます。
| 市 |
案内の時期 |
| 大阪市 |
郵送を4月1日以降を目途に変更 |
| 京都市 |
2027年度の封筒は4月1日以降に発送の予定 |
| 西宮市 |
通知は3月末ごろから順次発送で、例年より遅れる |
案内が届いてから動く家は、自然と4月以降の注射になります。困るのは、案内を待たずに毎年の習慣で3月に予約する家です。滋賀県の長浜市も11月5日に同じ注意を載せました。
札の手続き、スマホで済む市も
注射のあとの手続きは、受ける病院で変わります。市の委託を受けた病院なら、その場で札をもらえます。大阪市の委託動物病院、京都市獣医師会の会員の病院、西宮市の指定の病院がそうです。
それ以外の病院で受けると、飼い主の手続きが要ります。大阪市は、注射済証と手数料550円を区の保健福祉センターの窓口へ持っていく形です。一方で堺市は電子申請でも受け付け、西宮市もスマート申請をすすめます。
3月の家がやること
- 動物病院の領収書や札で、前回の注射の日を確認する。
- 前回が2026年3月なら、次は2027年4月1日以降の日を予定に入れる。
- その次の年からも同じころに受ける。間隔が延びないよう、神戸市も毎年同じ時期をすすめます。
カレンダーの来年3月に「犬の注射」て書いてある家は、4月に書き直しといてや。