サイバー対策は何から始めればいいのか。そう迷っている関西の中小企業が、無料で学べる場が3つ申込を受け付けています。京都市は10月26日に、対面のセミナーと、社員が動画で学ぶ講座の受付を始めました。和歌山でも、12月に国の出先機関がセミナーを開きます。3つを並べ、どの会社にどれが向くかを整理します。
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京都市 サイバーセキュリティ啓発公開セミナー |
京都市 情報学リスキリング講座 |
近畿総合通信局など AI時代のセキュリティ対策セミナーin和歌山 |
| 日時 |
11月25日(水)14時〜17時 |
申し込んだ日から随時(オンデマンド) |
12月4日(金)13時30分〜16時 |
| 場所 |
京都中央信用金庫 中信京都駅八条口ビル 1階 |
オンライン |
和歌山ビッグ愛 会議室1201とWebex |
| 対象 |
京都市内の中小企業の経営者・管理職・IT担当者・一般社員など |
京都市内に拠点を持つ中小企業などの社員 |
地域の企業や団体の経営者層・情報システムの担当者(だれでも申込可) |
| 定員 |
30名程度(先着) |
記載なし |
会場40名(先着)・オンラインは定員なし |
| 費用 |
無料 |
無料 |
無料 |
| 申込 |
10月26日から定員まで |
10月26日10時から随時 |
11月27日(金)17時まで |
京都の対面のセミナー 3時間で「知る・診断する・続ける」
京都市の「サイバーセキュリティ啓発公開セミナー」の案内(10月26日)出典: 京都市(引用)
京都市と公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)のセミナーは、市が作った中小企業向けの仕組み「RAXSA洛座(ラクザ)」の人材育成の事業として開きます。3部に分かれていて、講師は研修会社フルネスの2人です。
- 第1部(14時〜): 最近の動向と、中小企業の被害の例。IPAの「情報セキュリティ10大脅威」や、経済産業省とIPAの最新の注意喚起も取り上げる
- 第2部(15時〜): 経営者が知っておく対策。IPAの「5分でできる自社診断」の解説と、「SECURITY ACTION」の宣言の手順
- 第3部(16時〜): 社員全体の意識を上げる方法。続けて学ぶ教育や、体験型のセキュリティゲームの紹介
「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」は、IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」の付録で、質問に答えて自社の対策の状況をつかむシートです。SECURITY ACTIONは、中小企業が対策に取り組むことを自ら宣言するIPAの制度で、IPAのページによると、自治体の補助金の審査で加点の対象になる例もあります。会場は京都駅の八条口のそばで、定員は30名ほどと少なめです。
社員が動画で学ぶ講座 全12科目を会社が割り当てる
情報学リスキリング講座は、京都橘大学が作った教材で、情報学の基礎からAI、データサイエンス、プログラミングまでを動画と確認テストで学びます。
| 分野 |
科目 |
| 情報学の基礎・理論 |
情報学基礎、データ構造とアルゴリズム、計算機システム |
| 情報システム・マネジメント |
情報セキュリティ、データベースとネットワーク、情報マネジメント |
| AI・データ活用 |
人工知能、データサイエンス、AIリテラシー |
| プログラミング |
C言語、Python、ウェブ |
申し込むのは社員ではなく会社です。受講管理の担当者が専用のフォームで申請してIDとパスワードを受け取り、社員のアカウントを登録します。科目は会社が割り当てるか、社員が選びます。担当者は、社員の受講の状況や進み具合を確かめられます。
和歌山のセミナー 県警とIPAが話す
近畿総合通信局の「AI時代におけるセキュリティ対策セミナーin和歌山」の報道資料出典: 総務省 近畿総合通信局(引用)
近畿総合通信局と近畿経済産業局などが開くセミナーは、AIを悪用した攻撃も含めた最近の動向と、取引先まで含めた対策がテーマです。和歌山県警察本部が共催し、3つの話があります。
- 「サイバー犯罪の現状と対策」: 和歌山県警察本部 サイバー犯罪対策課
- 「サイバーセキュリティとAIセキュリティ -変わるもの・変わらないもの-」: 日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)/Preferred Networks の高橋正和氏
- 「サプライチェーン全体の信頼性向上に向けて -SCS評価制度による新たな取り組み-」: 情報処理推進機構(IPA)
3つ目のSCS評価制度は、報道資料では「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」と書かれていて、取引先どうしでセキュリティ対策の水準を確かめやすくするための評価の仕組みです。大手の取引先から対策の状況を聞かれることが増えている会社には、制度の考え方を知る場になります。オンラインで聞けるので、和歌山の外からも参加できます。
関西の中小企業がやること どれから受けるか
- まず社内で現状を知りたい: 京都の対面のセミナー。第2部の自社診断は、その場で自社の弱いところが分かる作り
- 社員の基礎知識をそろえたい: リスキリング講座。情報セキュリティの科目だけを割り当てる使い方もできる
- 取引先から対策を求められている: 和歌山のセミナーの3つ目の話。オンラインなら移動もいらない
京都の会場は定員が少ないため、出たい人は早めに申し込みます。京都市の2つは市内に拠点がある会社が対象なので、大阪や滋賀の会社は、オンラインで聞ける和歌山のセミナーを選ぶ手があります。
たとえば社員10人ほどの会社なら、経営者が京都のセミナーで自社診断のやり方を持ち帰り、ほかの社員はリスキリング講座の「情報セキュリティ」を1か月で受ける。そうすれば、年明けに全員で同じ言葉を使って対策を話し合えます。