奈良県の生駒市は、2026年11月11日(水)午前11時に、全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達試験を行います。市内58か所の防災行政無線のスピーカーから、「これはJアラートのテストです」という試験放送が流れます。同じ日時に、大阪市や堺市、兵庫県内の市町でも試験があります。
生駒市では11月5日にも緊急速報メールの訓練があり、1週間のうちに2つの訓練が続きます。何が鳴るのか、当日に何をすればよいのかを、市と府県の公式の発表から整理します。
11月11日午前11時、市内58か所のスピーカーから試験放送
生駒市の発表(2026年10月16日更新)によると、試験の内容は次のとおりです。
| 項目 |
内容 |
| 日時 |
2026年11月11日(水)午前11時 |
| 流れる場所 |
市内58か所の防災行政無線(屋外スピーカー) |
| 放送の順番 |
上がり4音チャイム、「これはJアラートのテストです」を3回、「こちらは生駒市です」、下り4音チャイム |
| 問い合わせ |
生駒市 経営企画部 危機管理課(0743-74-1111、危機管理係は内線4361) |
生駒市の発表。試験は11月11日(水)午前11時、市内58か所の防災行政無線で放送出典: 生駒市(引用)
試験は全国一斉に行われます。国から送られてくる試験情報を受けて、市のスピーカーから試験放送が流れます。生駒市は、ミサイル攻撃が行われたときも、今回の試験と同じ方式で情報が伝わると説明しています(実際の放送は、試験とは内容が異なります)。
Jアラートとは。今回の試験で携帯電話は鳴らない
Jアラートは、弾道ミサイル情報、緊急地震速報、大津波警報など、対処に時間の余裕がない情報を、国から住民まで瞬時に伝える仕組みです。総務省消防庁の説明では、伝わる道すじは大きく2つあります。携帯電話会社を通る緊急速報メールと、市町村の防災行政無線などです。
Jアラートの伝わり方。携帯電話事業者ルートと、市町村の防災行政無線などの地方公共団体ルート出典: 総務省消防庁ウェブサイト(公共データ利用規約(第1.0版・PDL1.0)。出典: 消防庁ホームページ「全国瞬時警報システム(Jアラート)の概要」・確認 2026-10-19)
11月11日の試験で確かめるのは、このうち市町村の側の道すじです。兵庫県と大阪市は、この試験で携帯電話への緊急速報メールは配信されないと案内しています。生駒市の発表でも、試験放送を流す手段として書かれているのは防災行政無線だけです。
本番では、防災行政無線のサイレンとメッセージに加えて、携帯電話の緊急速報メール(エリアメール)や、市の登録制メール「生駒市緊急・災害情報メール」でも同じメッセージが届く、と生駒市は案内しています。情報の受け取り方を一つにしない考え方は、ドコモの緊急地震速報が届かなかった件 大阪の人が知っておきたい「受け取り方を一つにしない」備えでも取り上げています。
11月5日の緊急速報メール訓練とは別の試験
生駒市では、11月5日(木)にも訓練があります。こちらは携帯電話が鳴る訓練で、11月11日の試験とは別です。
|
11月5日(木) |
11月11日(水) |
| 名前 |
シェイクアウトいこま・緊急速報メール訓練 |
Jアラート全国一斉情報伝達試験 |
| 時刻 |
午前10時00分(シェイクアウト)、午前10時05分(メール) |
午前11時 |
| 鳴るもの |
携帯電話(緊急速報メール)など |
防災行政無線のスピーカー |
| 範囲 |
生駒市の訓練 |
全国一斉 |
11月5日の訓練の内容は、生駒市で11月5日に緊急速報メールの訓練 奈良・大阪の一部でも鳴るかもにまとめています。
大阪・関西でも、同じ日時に試験がある
この試験は全国一斉です。関西でも、府県や市が同じ11月11日(水)午前11時の試験を案内しています。
- 大阪市: 小学校や防潮堤などにある屋外スピーカーから試験放送を流す予定です。放送の終わりは「こちらは防災大阪市です」。予備日は11月25日(水)で、試験に伴うエリアメール・緊急速報メールの配信はありません
- 堺市: 放送は上りチャイム、「これは、Jアラートのテストです。」を3回、「こちらは、堺市危機管理室です。」、下りチャイムです。予備日は11月25日(水)です
- 兵庫県: 実施するのは県と県内の全市町です。伝える手段は市町ごとに違うため、くわしくは各市町に問い合わせるよう案内しています
大阪市の案内。11月11日は屋外スピーカーで試験放送、予備日は11月25日出典: 大阪市(引用)
大阪市によると、この全国一斉の試験は平成24年度(2012年度)から行われています。今年度は年4回で、1回目は6月3日の予定が台風の影響で7月1日に行われ、2回目は8月26日でした。11月11日は3回目で、4回目は2027年2月3日(水)の予定です(大阪市・堺市・兵庫県の案内)。
大阪市と堺市は、予備日も災害などで中止する場合があるとしています。生駒市のページには予備日の記載がないため、天候などで予定が変わるときは、市の案内を確かめてください。
当日にやること、やらなくてよいこと
当日にやることは、次の4つです。
- 放送が聞こえたら、「これはJアラートのテストです」と言っているかを確かめる
- 家の中や職場で、放送がどのくらい聞こえるかを確かめる。堺市は、雨や風向き、住宅の遮音性によって、屋内では聞き取りにくい場合があると説明しています
- 身を守る行動をおさらいする。生駒市は、試験放送を使ってミサイル攻撃を想定した身を守る訓練をしてみるよう呼びかけています。市の案内では、屋外にいる人は近くの頑丈な建物か地下へ。近くに無ければ物陰に身を隠し、建物の中では窓のない部屋か、窓から離れた場所へ移ります
- 聞き逃したら「教えてダイヤル」(050-5212-5255)に電話する。防災行政無線の放送内容を自動音声で聞けます。放送から24時間だけ使えて、通話料がかかります
やらなくてよいことは、携帯電話の準備です。11月5日の訓練と違い、この試験では国から携帯電話への緊急速報メールは配信されません(兵庫県・大阪市の案内)。授業や会議のために、この試験に合わせて携帯電話の電源を切る必要はありません。
11時にスピーカーが鳴っても、テストやと分かってたら落ち着いて聞けるやろ。家の中でどのくらい聞こえるか、ついでに確かめとこな。