英競争・市場庁(CMA)は2026年10月20日(英国時間)、iPhoneをかざして使う非接触技術「NFC」の開放案を公表しました。英国企業が利用しやすい条件に改め、決済や交通パスなどの選択肢を広げる狙いです。まだ意見募集の段階で、サービス開始の発表ではありません。
暮らしと仕事への影響
生活者にとっての注目点は、かざして使うサービスを選べる余地が広がるかどうかです。CMAは、決済に加え、デジタルID、交通パス、デジタルキーへの活用を想定しています。英金融行動監視機構(FCA)は、銀行口座からの直接決済の拡大を支えるとみています。
ただし、利用者の支払額が下がると決まったわけではありません。今回、見直しの対象となるのは企業がNFCを使う際の料金や条件です。CMAは利用料の大幅な低下を見込んでいますが、消費者向けの料金や具体的なサービス開始日は示されていません。
英国企業の参入条件を見直す案
英国企業からは、現行の利用料や条件に懸念が寄せられていました。案では、Appleが英国で現在提供する「SE」に加え、別の方式である「HCE」も提供するよう義務付けます。CMAは、どちらにも方式固有の安全上の懸念はないとしています。
これは2024年デジタル市場・競争・消費者法に基づく行為要件案です。CMAが料金を直接決めるのではなく、Appleへの公正な対価も確保する決定原則を提案しています。意見募集は2026年11月17日までで、寄せられた意見を検討して最終判断を下します。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西での使い方を考えるなら、通勤用の交通パスや買い物の決済、仕事場のデジタルキーなどを、どのサービスで使いたいかが着眼点になります。便利さを比べる際は、対応する用途だけでなく、自分の生活や仕事の場で使えるかを確かめることが大切です。
ただし、今回の案は英国企業向けです。日本での提供は発表には書かれていません。関西の店や交通機関で新しい使い方ができるという知らせではないため、いま使っているサービスの変更とは分けて受け止める必要があります。