JR東日本が、スマホやApple PayのSuicaの利用規約を、2026年10月16日に改定しました。10月20日からは、モバイルSuicaのアプリの中で使える新しいコード決済「teppay(テッペイ)」が始まります。関西にいても、出張や旅行でモバイルSuicaを使っている人には関わる話です。この記事は、JR東日本とteppayの公式の資料をもとにまとめます。
何が変わるのか
JR東日本は、teppayの開始にあわせて、モバイルSuica(Apple PayのSuicaを含む)の規約を10月16日に改定し、teppayの会員規約などを定めました。10月16日以降にアプリへログインすると、両方の規約への同意を求められます。teppayは、10月20日の午前11時以降、順次始まります。
teppayは、モバイルSuicaの会員が使える機能です。teppayだけを使う、ということはできません。
teppayでできること・できないこと
| 項目 |
内容 |
| お店での支払い |
バーコードを見せるか、お店のQRを読み取る。teppayマークのお店と、Smart Codeマークのお店(全国170万か所以上)で使える |
| 送る・受け取る |
利用者どうしで残高を送り合える(交通系ICの残高は送れない) |
| Suicaへのチャージ |
teppayの残高からSuicaへチャージできる(逆はできない)。Suicaの残高の上限2万円は変わらない |
| 電車・バス |
teppayの残高のままでは乗れない |
| 出金 |
できない(銀行口座・ATMへ戻せない) |
| チャージの方法 |
本人名義のビューカード、金融機関(本人確認が必要)、セブン銀行・ローソン銀行のATM |
| 使える人 |
モバイルSuicaの会員。iPhoneは満13歳以上、Androidは満12歳以上(どちらも小学生は除く)。Apple Watchでは使えない |
teppayの公式サイトのチャージ方法の案内出典: 東日本旅客鉄道「teppay残高へのチャージ方法」(teppay公式サイト)(引用)
チャージや送付、ATMでの現金チャージの手数料は、無料とされています。11月4日から12月25日には、エントリーが必要な20%のポイント還元のキャンペーンも予定されています。
大阪・関西の人への影響と、気をつけること
Suicaは、ICOCAとの相互利用で、関西でも電車に乗れます(エリアをまたがる利用は一部を除いてできません)。そのため、関西の人がモバイルSuicaを持っていれば、teppayも使えます。teppayのチャージ元として登録できる金融機関には、りそな銀行、関西みらい銀行、池田泉州銀行、京都銀行、南都銀行、京都信用金庫、大阪シティ信用金庫など、関西の金融機関も多く並んでいます。ただし、登録できるクレジットカードはビューカードだけで、J-WESTカードは登録できません。
関西の人にとって比べておきたいのが、JR西日本のアプリ「Wesmo!」です。
- 出金: teppayはできない。Wesmo!は、本人確認をすれば「出金可」の残高を出金できる(1回・1日10万円まで)
- 送金: どちらも、利用者どうしの送金ができる
- 交通系ICとの関係: teppayはSuicaへ、Wesmo!は2026年秋以降にモバイルICOCAへのチャージに対応する予定
規約で変わった、細かい点
規約の改定では、teppayの追加のほかに、次のような点も変わっています。
- 退会すると権利を失う: モバイルSuicaを退会すると、teppayも退会になり、teppayに関する権利も放棄したものとみなされます。残高は原則として返金されずに失効するため、退会の前に、残高を別の人のteppayへ送っておく必要があります。
- 長く使わないと失効: 10年間まったく使わないと、会員の資格が取り消され、残高も失効するとされています。
- 送付の取り消し: 送付を取り消せるのは、相手が受け取る前だけです。
- 個人情報: グループ会社との共同利用について、2021年3月20日までに発行されたSuicaは明示的な同意を得たうえで共同利用する、という但し書きが削除されました。削除の理由は、公式には説明されていません。
覚えておきたいこと
- モバイルSuica(Apple PayのSuicaを含む)の規約が10月16日に改定。アプリにログインすると、新しい規約への同意を求められる。
- 10月20日から、アプリ内のコード決済teppayが順次スタート。送り合いやSuicaへのチャージはできるが、出金はできない。
- 退会すると残高は原則失効。関西では、出金できるJR西日本の「Wesmo!」との違いを知って選ぶのがよい。