住友電工とコマツは2026年10月22日、工場の設備情報と、材料を削る際にかかる力を一体的に表示する連携機能の共同開発を発表しました。設備の稼働状況だけでなく、加工中の変化を工程や加工条件と結び付けて把握できるようにします。現在は両社と関係会社の製造現場でテストしており、顧客への提供に向けた準備段階です。
設備の動きと切削力を結び付ける
連携するのは、コマツの工場稼働状況可視化システム「KOM-MICS®」と、住友電工の「SumiForce™」です。KOM-MICS®は2021年から日本の製造業向けに販売されています。SumiForce™は、工具を保持する部品に内蔵したセンサで、切削力を直接測ります。
両社によると、連携機能では設備・加工情報と切削力を関連付けて表示します。力が変化した時点に加え、どの工程、加工位置、加工条件だったかを把握できます。
測定は必要なタイミングに自動で実行します。不要な測定を抑えることで電池の持続期間を延ばし、量産ラインで継続して運用できるとしています。
暮らしと仕事への影響
製造現場にとってのポイントは、変化を見つけるだけでなく、そのときの加工条件と照らし合わせられることです。不良の原因を調べる際に、どの工程や位置のデータを確認すべきか、手掛かりになると考えられます。
異常の判定には、KOM-MICS®のAI機能と、住友電工の切削加工の知見に基づく判定を使えます。異常を検知した際は、KOM-MICS®から加工機へ制御信号を出し、設備停止につなげられます。
ただし、発表は顧客への提供開始を知らせるものではありません。導入を検討する際は、自社の加工条件で何を異常と判定するのか、どの設備を停止対象にするのかを確かめることが重要です。提供開始時期や価格は、発表には書かれていません。
大阪・関西では
住友電気工業の本社は大阪市中央区にあります。同社とコマツは、両社や関係会社の製造現場で得た知見を連携機能に反映し、顧客への提供準備を進めます。
2026年10月26日から東京ビッグサイトで開かれる「JIMTOF2026」では、住友電工ブースで測定の自動化、設備・切削データの一体表示、異常検知を紹介する予定です。