英国の競争・市場庁(CMA)は2026年10月16日、Microsoftの業務ソフト調査の進展を公表しました。同社を「戦略的市場地位(SMS)」に指定する案を示し、業務ソフトやAIを顧客が自由に選べるか、調査を進める方針です。
他社ソフトやAIを選ぶ際の壁を調査
CMAは、顧客が他社製品に乗り換える際の障壁が、Microsoftの強い地位を支えていると指摘しています。CMAによると、英国では100万超の企業・公的機関が同社の業務ソフトを使い、月間利用者は約2000万人に上ります。
追加調査の対象には、複数の製品をまとめて売る抱き合わせ販売や、他社製品と連携しやすくする方策を挙げました。顧客が必要に合うAIツールや機能を選べるか、他のAI事業者がCopilotと公平に競争できるかも調べます。
指定案と今後の対応方針については意見を募集中です。判断は暫定的で、最終判断の法定期限は2027年2月です。SMS指定は不正行為の認定ではありません。指定された場合に、CMAが法的要件の範囲内で競争を促す対策を検討できる仕組みです。
暮らしと仕事への影響
注目点は、今使っているソフトを続けるかどうかだけではありません。他社のAIやセキュリティ製品を組み合わせたいときに、選択を妨げる条件がないかという問題です。CMAはセキュリティ製品の抱き合わせや統合、ライセンスを使うクラウドの選択肢、契約慣行の影響も調べる方針です。
ただし、指定も対策も確定したわけではありません。今回の発表だけで、契約条件や料金が変わるとは判断できません。日本への適用や、日本での提供条件の変更は発表には書かれていません。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西で店や事務所の業務ソフトを選ぶ際にも、今回の調査項目は比較の観点になります。例えば、商売の資料作りに使うソフトと、問い合わせ対応に使いたいAIを別々に選ぶ場面です。両者を連携できるか、まとめて契約する必要があるかを確認しておくと、候補を比べやすくなります。
契約更新前には、今のソフトに必要な機能と、他社へ移すときに確認すべき条件を分けて整理する方法があります。英国での判断を待つだけでなく、自分の仕事に必要な選択肢を確認するきっかけにできます。