パナソニックHDは2026年10月21日、スマホなどでの業務支援に向けた「世界モデル」の開発を発表しました。操作した後に画面がどう変わるかを予測し、AIが目標に合う操作を選ぶ仕組みです。設備管理や部品在庫、作業記録など、複数のアプリをまたぐ仕事への応用を目指します。
画面の変化を言葉で予測
世界モデルとは、現在の状態や行動から、その後の状態を予測するモデルです。今回の技術は、操作後の画面を画像ではなく自然言語、つまり人が使う言葉で予測します。パナソニックHDによると、AIは操作候補ごとの変化を評価して、目標に沿うものを選びます。
研究はパナソニックHD、PRDCA、UCLAの研究者らが共同で実施しました。Android端末での人間の操作を基に、約140万件の学習用データ「MobileWorld」を構築。操作内容や前後の画面、変化の説明などを収録しました。
暮らしと仕事への影響
注目点は、一つの画面で答えを出すだけでなく、操作した先の変化を考えて仕事を進める支援を目指していることです。ただし、現段階では研究成果として受け止める必要があります。利用者向けサービスの提供時期や料金は、今回の資料には示されていません。
同社によると、評価環境「AndroidWorld」での成功率は導入前46.9%から導入後54.3%に上がりました。これは評価環境での結果です。設備管理や在庫管理の実務でも、同じ成功率になることを示す数字ではありません。職場への導入を考える際は、自分たちの業務でどこまで操作を任せられるかという検証と、研究上の成績を分けて見ることが大切です。
大阪・関西では
パナソニックHDが応用先として挙げているのは、設備管理、部品在庫、作業記録など、複数アプリをまたぐ業務です。今後はWebサイトやPCアプリケーションへの適用可能性も検証する予定です。
研究成果は、2026年10月24日~10月29日にブダペストで開かれるEMNLP 2026で発表予定です。今回示されたのは業務支援に向けた技術の開発と、これから検証する対象です。