オムロンベンチャーズは2026年10月21日、産業システムの復旧技術を開発・提供するSalvador Technologies Ltd.への出資を発表しました。オムロンは同社との連携を見据え、サイバー攻撃や障害後の業務再開を支え、製造現場の安定稼働につなげる方針です。
オムロンが発表に添えた画像出典: オムロン(PR TIMES)(報道用の素材)
攻撃や障害の後に、業務を再開する技術
Salvador Technologies Ltd.は、2020年設立のイスラエル企業です。工場などの設備を動かすOTや、産業用制御システム(ICS)向けの復旧技術を、世界各地の製造業や重要インフラ事業者に提供しています。
オムロンによると、同社の基盤は自動バックアップに加え、保存したデータの整合性を確かめる機能を備えます。復旧の準備状況も一元管理できます。古くから使われているシステムも復旧対象に含まれます。
Cyber Recovery Unit(CRU)は、隔離して保管した検証済みのコピーから直接起動する仕組みです。OT環境の規模に応じて、保護する対象を広げられるとしています。日本での提供時期や料金は、今回の発表には書かれていません。
暮らしと仕事への影響
今回の発表で注目したいのは、攻撃を防ぐ対策だけでなく、止まった業務をどう再開するかに焦点を当てている点です。家庭向けの新サービスではなく、製造業や重要インフラを支える技術への出資です。
職場で備えを見直すなら、バックアップの有無だけでなく、復旧対象と手順を確認する際の参考になります。「何を保存しているか」と「そこから業務を再開できるか」を分けて考えることが大切です。今回の出資を、自社の復旧準備を点検するきっかけにできます。
大阪・関西では
京都に本社を持つオムロンは、現場の課題解決を図る「GEMBA DX」の実現を目指しています。今回の出資は、2026年6月のSmart Craft社に続く、今期2件目のFA領域への投資です。FAは工場の自動化を指します。
今後はSalvador社との連携を見据え、オムロンフィールドエンジニアリングによる製造現場向けのセキュリティ対応・復旧支援も推進する方針です。出資先の技術と、現場での支援をどう結び付けるかが、今回の取り組みの軸になります。