関西の自治体でも、暮らしの手続きのオンライン化が少しずつ進んでいます。例えば枚方市は、保育所(園)等の利用申込みをオンラインで案内しています。大阪市も、ホームページやLINEなどを使った情報発信の最適化を進める方針を示しました。はじめてオンラインで手続きをする人でも迷わないよう、共通の準備と確認、つまずきやすい点を図解で整理しました。
背景には、人口が減るなかでも行政サービスを保つため、自治体が「行かない窓口」を増やしている流れがあります。うまく使えば、仕事や育児の合間に、自宅から手続きを進められます。
自治体のオンライン手続き 準備と確認の5つの手順(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: 枚方市・大阪市の案内をもとに編集部作成
準備と確認の5つの手順
オンラインの手続きは、順番に進めると迷いにくくなります。おおまかには、次の5つです。
- 使えるか確認する。 自分が住む自治体のページで、その手続きがオンラインでできるかを確認します。できない手続きもあります。
- 必要書類をデータで用意する。 手引きや募集要項を読み、必要な書類を写真やPDFのデータにしておきます。枚方市の保育所の申込みでも、必要書類をデータで添付して提出します。
- 本人確認の方法を確認する。 マイナンバーカードや利用者登録が必要かを確認します。必要な場合は、暗証番号や有効期限も見ておきます。
- 締切と受付時間を確認する。 締切の日時と、夜間のメンテナンスなど受付できない時間を確認します。
- 申請して控えを残す。 申請後の受付番号や完了画面を保存します。不備があると連絡が来ることがあるので、電話やメールも確認します。
書類のデータ化は、紙をスマートフォンのカメラで撮るか、パソコンでPDFにするのが基本です。文字がはっきり読めるように撮り、必要な書類がそろっているかを送信前に見直します。申請の控えは、あとで問い合わせるときの手がかりになるので、画面の保存やスクリーンショットで残しておくと安心です。
自治体のオンライン手続き つまずきやすい4つの点と対処(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: 枚方市・大阪市の案内をもとに編集部作成
つまずきやすい4つの点
便利な一方で、つまずく所はだいたい決まっています。先に知っておくと、締切の直前で慌てずにすみます。
| つまずきやすい点 |
内容 |
対処 |
| 本人確認でつまる |
マイナンバーカードの暗証番号を忘れた、有効期限が切れていた |
事前に暗証番号と期限を確認。不明なら窓口で手続き |
| 書類のデータ化 |
紙の書類をどうデータにするか分からない |
スマホで撮影かPDF化。手引きの様式をダウンロードして記入 |
| 締切直前のメンテ |
夜間などに受付が止まり、締切に間に合わない |
締切と受付できない時間を先に確認。前日までに申請 |
| 通信や入力の不安 |
途中で通信が切れる、入力に自信がない |
安定した通信で。難しければ窓口や電話の相談も使う |
特に、締切直前のメンテナンスは見落としがちです。枚方市の保育所の申込みでも、各締切日の17時30分から24時までは、メンテナンスで受付を休止するとされています。締切の「日」だけでなく「時間」まで確認し、前日までに申請しておくと安心です。
大阪・関西では 手続きのオンライン化が進む
枚方市は、保育所の利用申込みをオンラインで案内しています。仕事や育児で窓口に行きにくい子育て世帯にとって、自宅から申し込めるのは助かります。ただし、オンラインでも必要な書類や締切は、紙のときと変わりません。便利さと引き換えに手続きが減るわけではない点は、知っておくとよいでしょう。大阪市も、一人ひとりに合った情報が手元に届くことをめざして、ホームページやLINE、SNSを使った情報発信の最適化を進める方針です。関西のほかの自治体でも、引っ越しや証明書の取得といった手続きで、オンライン化が少しずつ広がっています。東大阪市のように、マイナンバーカードの申請を案内する自治体もあります。どの手続きがオンラインでできるかは自治体ごとに違うため、まずは自分の住む市区町村のページを見るのが近道です。
オンライン化は、窓口をなくすためのものではありません。混雑する時期の窓口の負担を減らし、来られない人も手続きできるようにする取り組みです。だからこそ、オンラインと窓口・電話を、自分の都合で選べることが大切です。
今日からできること
- 自分の自治体のページを見ます。 使いたい手続きがオンラインでできるか、必要な書類は何かを確認します。
- マイナンバーカードを確認します。 暗証番号や有効期限を確認しておくと、本人確認でつまずきにくくなります。
- 無理に全部オンラインにしません。 オンラインが便利な手続きもあれば、窓口の方が確実な手続きもあります。使えるものは使い、不安なものは窓口や電話と、場面で選べば大丈夫やで。
はじめの一回さえ通れば、次からはぐっと楽になります。今日の手順を手元に置いて、まずは一つ、気になる手続きから試してみてください。関西の「行かない窓口」を、無理なく暮らしに取り入れていきましょう。困ったときは、各自治体の案内ページや相談窓口を頼ってください。