JR東海、JR西日本、JR九州は2026年10月23日、東海道・山陽・九州新幹線のネット予約「エクスプレス予約」と「スマートEX」で、「EX 精神障がい者割引」を売り出すと発表しました。発売は2027年3月23日5時30分からの予定です。これまで駅の窓口などで精神障害者割引のきっぷを買っていた人も、ネットで予約し、ICカードでチケットレスで乗れるようになります。
JR東海・JR西日本・JR九州の発表「EX 精神障がい者割引」商品の発売出典: 東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道・九州旅客鉄道(報道用の素材)
何が変わる? 窓口と同じ割引を、ネット予約とチケットレスで
3社の発表によると、商品の中身は次のとおりです。
- 商品名: EX 精神障がい者割引
- 割引: いま窓口で売っている精神障害者割引のきっぷと同じ割引を当てた、乗車券と特急券が一体のチケットレスの商品
- 対象: 精神障害者保健福祉手帳の「旅客鉄道株式会社等旅客運賃減額」欄に「第1種」か「第2種」の記載がある人。「第1種」の記載がある人は、その介護者も
- 使える設備: Supreme Class、グリーン車、普通車指定席、普通車自由席
- 区間: 第1種・第2種の人が1人で乗るときは、東海道・山陽・九州新幹線の営業キロ100キロを超える区間。第1種の人が介護者と乗るときは、全区間
- 発売開始: 2027年3月23日(火)5時30分(予定)
- 利用期間: 2027年3月23日(火)から通年(予定)
JR西日本の割引の案内によると、窓口の精神障害者割引は、1人で片道100キロを超えて乗るときは普通乗車券が5割引、第1種の人が介護者と乗るときは距離にかかわらず本人と介護者の普通乗車券などが5割引です。EXの商品の区間ごとの値段は、エクスプレス予約とスマートEXのホームページに載せるとしています。
買うには、手帳の情報をEXアプリに登録
買うには、エクスプレス予約かスマートEXへの入会・登録が必要です。そのうえで、自分でマイナポータルから取った精神障害者保健福祉手帳の情報を、「EXアプリ」でEXの会員情報に登録します。手帳の情報の登録は、2027年3月16日(火)からできる予定です。
すでにある身体障がい者割引と知的障がい者割引では、EXアプリの「アカウント」から「割引資格情報登録」を開き、マイナポータルと連携して手帳を登録する手順になっています。エクスプレス予約のページは、精神障がい者向けの商品も、発売の条件や値段などは身体障がい者割引・知的障がい者割引と同じだとしています。
注意点もあります。
- きっぷを受け取って乗ることはできない。事前に登録した交通系ICカードなどで乗る
- エクスプレス予約の法人会員、スマートEXの海外向けサービスの会員、「LINEからEX」の会員は対象外
- 介護者の分は、本人の分を予約したあとに予約する。介護者の分だけの予約はできない(身体障がい者割引・知的障がい者割引と同じ扱い)
暮らしへの影響
これまで、精神障害者割引で新幹線に乗るには、駅の窓口などできっぷを買う必要がありました。窓口に並ぶことや、手帳を見せて説明することが負担になっていた人にとっては、家で予約を済ませ、改札はICカードで通れるようになります。
ただ、使えるのは2027年3月23日からの予定で、それまではこれまでどおり窓口などで買います。マイナンバーカードとマイナポータルを使った手帳の情報の取り込みが前提なので、事前の準備も必要です。
今日からできること
- マイナポータルで手帳の情報を見られるか確かめる: 登録はマイナポータルから取った手帳の情報を使います。マイナンバーカードと暗証番号を手元に用意しておきます。
- EXの会員になっておく: エクスプレス予約かスマートEXのどちらかに入り、使う交通系ICカードを登録しておきます。年会費などはそれぞれのホームページで確かめます。
- 3月16日以降に手帳の情報を登録する: 予定どおりなら、2027年3月16日からEXアプリで登録できます。
大阪・関西では
JR西日本は、在来線を含むネット予約「e5489」で、精神障害者割引を当てた乗車券を、2026年7月31日から申し込めるようにしています。マイナポータルと連携して手帳の情報を取り込み、オンラインで対象かどうかを確かめる仕組みです。こちらは予約したきっぷを、乗る前に駅の券売機や窓口で受け取る必要があります。
たとえば、新大阪から東京や博多へ新幹線で通院や帰省をしている人なら、2027年3月からは、新幹線の区間はEXでチケットレスに、在来線を含む旅はe5489で、と使い分けられます。家族が介護者として付き添う場合は、本人の予約を先に済ませてから介護者の分を予約します。EXの料金の見直しについては、新幹線のEX予約・スマートEXが値上げ 新大阪〜東京は片道700円増にまとめています。
来年の春からは、新幹線の割引もスマホで予約できるで。