消費者庁は2026年10月23日、リコール中の製品で起きた火災として、株式会社ビーエムオージャパンが輸入したリチウムイオンバッテリー11.6Ah「BM-L116」の事故を公表しました。倉庫で保管していた電池が燃えたもので、同社は2020年から無償修理をしていますが、改修できたのは43.3%にとどまっています。
何が起きた? 保管中の電池から火災
消費者庁の公表によると、事故は2026年8月30日、愛知県で起きました。倉庫で電池を保管していたところ、異音がしたため確かめると、電池とそのまわりが燃えていました。
原因は調べている途中ですが、電池の外部端子と内部の基板のあいだで通電不良が起き、いくつかの条件が重なったときに発煙・発火に至ったと考えられるとしています。
ビーエムオージャパンは、釣り用品やボート用品を扱う愛知県の会社です。同じ原因で発煙・発火するおそれがあるとして、2020年12月8日から、対象の電池の無償修理(無償メンテナンス)をしています。
- 対象の製品: リチウムイオンバッテリー11.6Ah(品番 BM-L116、BM-L116-SET)
- 輸入の期間: 2017年1月から2019年12月まで
- 対象の台数: 6,000台
- 改修率: 43.3%(2026年10月21日時点)
リコールの対象の中身による事故の報告は、2016年度以降でこれが初めてだとしています。
対象かどうかの見分け方
対象のバッテリーの外観とロット番号の確かめ方(消費者庁の公表資料から)出典: 消費者庁・経済産業省(資料内の画像はビーエムオージャパン)(政府標準利用規約(第2.0版)準拠(消費者庁)。出典「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について」(消費者庁・経済産業省)のPDFの3ページ目を編集部が画像にして切り抜き・確認 2026-10-23)
電池の裏側にある4桁のロット番号を見ます。対象は、左から2桁が「17」「18」「19」のもの、またはロット番号がないものです。ただし、電源が入るものに限ります。ビーエムオージャパンによると、ロット番号の位置に「M」と書かれたものは対象外です。
暮らしへの影響
改修率43.3%ということは、対象の6,000台のうち半分を超える電池が、まだ直されないまま使われたり、しまわれたりしている可能性があります。今回の火災は、使っているときではなく、倉庫で保管しているときに起きました。使わずにしまってある電池も、気をつける必要があります。
ビーエムオージャパンは、対象の電池は、今は問題なく使えていても使うのをやめ、保管中に充電しないよう求めています。
今日からできること
- 家や車、船の道具箱を見る: BM-L116の電池を持っていないか、ロット番号を確かめます。
- 対象なら使うのをやめ、充電しない: 燃えやすい物の近くに置かないようにします。
- 無償修理を申し込む: ビーエムオージャパンのBM-L116無償メンテナンス受付窓口(フリーダイヤル0120-038-050、10時から17時。土・日・祝日、年末年始、同社の指定日は休み)か、同社のサイトのWeb専用の申込フォームから申し込みます。
- 譲ったり売ったりしない: 中古で手放す前に、対象かどうかを確かめます。
大阪・関西では
消費者庁が同じ日に公表した重大製品事故は28件で、関西では次の火災が報告されています。いずれも、製品が原因かどうかはまだ分かっていない事故として公表されたもので、製品名や事業者名は示されていません。
- 大阪府(9月30日): 加熱式たばこの喫煙器具を、他社製のACアダプターにつないで充電していたところ、器具とまわりが燃えた
- 兵庫県(9月8日): リチウム電池内蔵の充電器から異音がし、確かめると充電器とまわりが燃えていた
- 滋賀県(10月7日): エアコンをつないで使っていたマルチタップの電源プラグとまわりが燃えた
たとえば、大阪湾や琵琶湖で釣りをする人なら、釣りやボートで使う電池を、冬のあいだ物置や車に置いたままにしがちです。シーズンオフに片づける前に、品番とロット番号を一度見ておくと安心です。
リコールの電池の一般的な扱い方は、消費者庁、電源・充電器などの火災を公表 家庭と職場でリコール確認をにもまとめています。
しまってある電池も、ロット番号だけ見といてな。