スマホの発信履歴に「06-6373-5226」が残っている人は、11月からはその番号を使えなくなります。
大阪梅田駅にある、阪急電車のお忘れ物センターの番号です。阪急電鉄が10月22日に発表した変更で、10月31日を最後に終わります。
電話は1つに、センターは朝が遅くなる
今は、忘れた当日と翌日以降でかける先が違います。11月1日からは、どちらも阪急電鉄交通ご案内センターです。番号は0570-089-500(ナビダイヤル)か06-6133-3473で、受付は毎日9時から19時まで。
阪急電鉄の発表にある、電話の窓口とお忘れ物センターの変更の表出典: 阪急電鉄「お忘れ物に関するお電話でのお問い合わせ窓口を一本化するとともに、お忘れ物センターの営業時間を変更します」(PDF)(引用)
かける先が1つになるのは分かりやすい変更ですが、翌日以降の問い合わせを受ける時間は、朝が30分、夜が45分短くなります。
もっと大きく変わるのはセンターの営業時間でしょう。8時30分から19時45分までだったのが、11時から19時までになり、3時間15分短くなります。出勤前に梅田で受け取る、という使い方はこれから難しくなりそうです。
阪急の説明では、Webのチャットを入れてから「お忘れ物を各駅で早期にお返しできるケースが増えている」ため、センターの対応件数が減りました。駅で返してもらえるなら、センターに行かずに済みます。
11月19日から、阪神やJR西日本とまとめて探せる
阪急と阪神が扱う忘れ物は、合わせて年間約36万件。1日あたりにすると1,000件近くになります。両社が接続する駅や乗換駅では、どちらに問い合わせればよいか迷う人もいるといいます。
そこで両社は、findという会社の「落とし物クラウドfind」を入れます。阪神は11月10日、阪急は11月19日から、公式サイトの「お忘れ物」のページからチャットで問い合わせられるようになります。アプリは要らず、メールアドレスで認証すれば、ブラウザーでそのまま使えます。受付は24時間で、回答は9時から21時まで。21時以降の新しい問い合わせは、翌朝9時以降の回答です。
いちばん便利になるのは横断検索でしょう。候補の施設をチャットで選ぶと、オペレーターがまとめて探して答えます。
11月19日の時点で一覧に載る交通機関と施設は、次の表のとおりです。
関西エリアの横断検索の実施事業者一覧(11月19日時点)出典: 阪急電鉄・阪神電気鉄道・find「落とし物クラウドfind」の発表(PDF)の別紙(引用)
HEP FIVEで買い物をして阪急で帰り、家で財布がないと気づいた。そんな夜も、問い合わせは1回で済みます。
「AIを活用」と聞くと、機械が答えると思うかもしれません。ただ、案内によると探して答えるのはオペレーターです。JR西日本の説明では、AIを使うのは写真からの検索や、係員が撮った写真から特徴を読み込む登録の作業でした。
関西の7社、窓口はここまで違う
同じ関西の鉄道でも、Webで探せる会社と、電話が中心の会社に分かれます。各社の案内を10月31日に確認しました。
| 会社 |
Webの窓口 |
電話 |
横断検索の一覧 |
| 阪急 |
今はチャットボット、11月19日からfind chat |
毎日9時〜19時 |
あり(11月19日から) |
| 阪神 |
今はメール、11月10日からfind chat |
当日は駅長室、翌日12時以降はセンター、どちらも8時〜21時 |
あり(11月19日から) |
| JR西日本 |
find chat(回答は9時〜22時) |
お忘れ物の専用ダイヤル |
あり |
| Osaka Metro |
find chat(回答は8時〜20時) |
お客さまセンター |
社名なし |
| 京阪 |
Web受付(10時〜17時の受付は当日中に回答) |
センターは平日8時30分〜20時30分、土休日は19時30分まで |
社名なし |
| 南海 |
案内のページに記載なし |
コールセンター8時〜21時 |
社名なし |
| 近鉄 |
案内のページに記載なし |
専用ダイヤル8時〜21時 |
社名なし |
目を引くのはOsaka Metroです。同じfind chatを使っているのに、関西の一覧に社名がありません。ただ、一覧には社名を伏せた事業者が3社あるので、入っていないとまでは言い切れません。梅田で御堂筋線に乗り換えた日は、別に問い合わせるつもりでいたほうが確実です。
忘れ物に気づいたときの手順
どの会社でも、次の順で動くと話が早く進みます。
- 乗った駅と時刻、車両の位置、品物の特徴をスマホにメモする
- 最後に乗った会社のページか電話で問い合わせる
- 見つからなければ、時間をおいてもう一度問い合わせる
- 直通先の会社にも問い合わせる
- 受け取りに行く前に、公的な証明書を用意する(南海は印鑑も)
3つ目が要るのは、拾われてから登録するまでに時間がかかるからです。JR西日本と京阪の案内に、その旨が書かれています。だから、最初の問い合わせで見つからなくても、すぐにあきらめないほうがよいでしょう。
紛失防止タグやスマホのGPSで場所が分かっていても、すぐに探してもらえるとは限りません。JR西日本は個別に捜索できないとしており、京阪もすぐに対応できない場合があるとしています。
スマホを受け取るときは、もう1つ持ち物があります。阪急は携帯電話などの電気製品について、充電器も持ってくるよう案内しています。本人のものか確かめるため、その場で電源を入れてロックを解除してもらう場合があるからです。
焦っとるときに古い番号へかけんで済むよう、今のうちに連絡先だけ入れ替えとこか。