出産や通院で使う予約アプリが、ある朝、急に使えなくなったら。産婦人科やクリニック向けの予約・問診システム「アットリンク」で、それが起きています。運営するメドレーが、第三者による不正アクセスの可能性を確認し、サービスを一時停止しました。妊婦健診や通院でこのアプリを使っている人には、身近な影響があります。
何が止まっているのか
メドレーの案内(導入する医療機関を通じて患者に知らされています)によると、2026年10月15日0時から、次のサービスが一時停止しています。
- アットリンクアプリと、WEB予約サイト
- 最終月経日の登録・変更、デジタル診察券の表示
- クレジットカード払いのオンライン決済
- アプリの通知、アットリンク問診への回答
- マタニティダイアリーなどのコンテンツ
停止の理由は、2026年10月11日に確認した不正アクセスの可能性について、原因と影響範囲を調べ、被害の拡大を防ぐためとされています。再開の見通しは、調査の結果とあわせて改めて案内するとしており、今の時点では示されていません。アットリンクは全国780施設以上に導入されているとされます。
導入医療機関が患者向けに掲載した、アットリンク一時停止のお知らせ出典: まつしま病院(メドレーの案内)(引用)
個人情報はどうなっているのか
メドレーは、個人情報への影響の有無を含めて調査中で、外部の専門機関の協力を得ているとしています。影響が確認された場合は、改めて連絡するとしています。今の時点で、情報が漏れたと確認された、という発表は出ていません。流出した可能性がある情報の種類も、具体的には示されていません。
あわせて、メドレーやアットリンクをかたる不審なメール・SMS・電話に注意するよう呼びかけられています。事故に便乗した、なりすましの連絡が出回ることがあるためです。
通院する人が今できること
- かかりつけの案内を確認する: 予約や診察券、決済の代わりの方法は、通っている医療機関が案内します。病院やクリニックの公式サイト、掲示、電話で確認してください。
- 予約は電話など別の方法で: アプリやWEBで予約できない間は、電話など、医療機関が示す方法で予約・変更をします。受診のタイミングが近い人は、早めに連絡しておくと安心です。
- 支払いは現地での方法を確認: オンライン決済が使えないため、窓口での支払い方法を確認しておきます。
- 不審な連絡に注意する: メドレーやアットリンク、医療機関をかたるメール・SMS・電話で、個人情報やパスワード、カード情報の入力を求められても、応じないでください。リンクや添付は開かず、公式の窓口で確かめます。
関西で通院している人へ
アットリンクは全国で使われており、関西の産婦人科やクリニックでも導入されています。自分の通う医療機関が使っているかどうかは、ふだんの予約の画面(アットリンクのアプリやサイト)や、医療機関からの案内で分かります。使っている場合は、停止の間の予約・受診・支払いの方法を、かかりつけに確認しておくとよいでしょう。
妊婦健診や通院は、タイミングが大切です。アプリが止まっても、受診そのものができなくなるわけではありません。あわてず、かかりつけの案内に沿って、電話など別の方法で予約や確認を進めてください。