Googleは2026年10月12日付の発表で、病気の理解や治療に向けた技術活用の研究事例を紹介しました。薬の候補探しから遺伝性疾患の診断、乳がん検診まで、AIなどで研究や医療を支える取り組みです。同社によると、過去5年間に疾患関連の査読付き論文を90本発表しています。
薬の候補探しと診断を支える研究
Googleによると、AlphaFoldを使ったシャーガス病の研究では、3万の化合物をコンピューター上で評価しました。その結果、別の用途に転用できる候補として、FDA承認薬2つを特定したとしています。候補の発見であり、シャーガス病への治療効果が確立したという発表ではありません。
スタンフォード大学医学部との臨床試験では、DeepVariantとDeepConsensusを使用しました。遺伝情報全体を調べる全ゲノム解析によって、遺伝性疾患の診断を8時間未満で達成したとしています。
また、新たな酵素を設計する機械学習基盤AlphaProtein Novoも紹介しました。薬の主要な構造を合成する酵素を設計し、実験室で検証したということです。
暮らしと仕事への影響
検診で注目されるのは、見逃しと医師の負担の両方に関わる研究です。Googleは英国NHSなどと、女性12万5000人を対象にマンモグラフィー検診システムを評価しました。同社によると、過去に見逃された中間期乳がんの25%を検出しました。専門医の画像を読む負担を最大40%減らす可能性も示したとしています。
ただし、この数字は評価したシステムの研究結果です。どの病院でも同じ成果が出る、医師の仕事が一律に40%減る、という意味ではありません。患者にとっての診断支援と、医療現場での負担軽減を分けて見る必要があります。
日本での提供は発表には書かれていません。日本の病院で使える時期や、日本語対応、日本での料金も記載されていません。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西で家族の通院や検診について話す際は、こうしたニュースを医師への質問を整理する材料にできます。例えば、紹介された技術が研究段階なのか、受診先で使われているのかを分けて確認する使い方です。
医療や介護の仕事で情報を共有する場合も、薬の転用候補、臨床試験の結果、実験室での検証を区別すると、期待だけが先行するのを避けられます。研究の前進と、身近に使えるかは、分けて見ときたいですね。