ソフトバンクは2026年10月16日、福井県坂井市での「AIスマートコーチ for スクール」の導入・活用事例を公表しました。坂井市は2026年9月1日に全小中学校へ導入しました。平章小学校では、地域の伝統舞踊を学ぶ授業に使っています。
手本と自分の動きを並べて確認
この教材は、撮影した動画と手本動画を並べたり、重ねたりして動きを比べられます。手本のスロー再生や、撮影動画の拡大・反転にも対応します。AIが示す点数は、手本と児童の動きの一致度です。学習指導要領に準拠した300本以上の体育動画も利用できます。
導入の背景には、学校体育を担う教員の高齢化や専門性不足があります。ソフトバンクによると、自治体による有償の一括導入は全国初です。
坂井市は独自教材の第1弾に「丸岡音頭」を採用しました。手本動画には、地元の「丸岡音頭継承の会さくら」が出演しています。平章小学校では、体育と総合的な学習の時間の「ふるさと学習」を連動させて活用しました。
暮らしと仕事への影響
平章小学校では2026年9月から、高学年が学習用のGIGA端末を操作し、ペアの下級生に踊りを教えました。4~6年生は、手本との一致度を上げるための改善方法を考え、下級生に伝えました。動画を見るだけでなく、違いを見つけて相手に伝える学びにつなげた点が特徴です。
児童は2026年10月11日の丸岡古城まつりの総踊りで優秀賞に選ばれました。ただし、審査基準は正確さだけではなく、パフォーマンス、楽しさ、元気さも含みます。AIの一致度と、踊り全体の評価は分けて受け止めたいところです。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西の学校や地域で伝統の踊りを教える場面を考えると、手本と練習動画を比べる方法は、動きの違いを話し合う材料になりそうです。例えば、子ども同士で動画を見ながら、直したい動きを説明し合う使い方が考えられます。
学校や保護者が教材を検討する際も、AIの点数だけでなく、子どもが自分で気づき、人に教える場面をつくれるかに注目したいところです。坂井市の事例は、地域の人の手本と子ども同士の学びを組み合わせる使い方を示しています。