朝、ひげをそったあと、洗面所でそのまま充電のケーブルを差す。そんないつもの手順が、火事につながることがあります。
消費者庁が10月27日に公表した重大製品事故の中に、リコール中のパナソニックの電気シェーバーがありました。9月30日に埼玉県で、充電中に本体とUSBケーブルの接続部が溶ける火災が起きています。
ぬれた差し込み口で充電すると
事故のとき、本体にはほかの会社のUSBケーブルとACアダプターがつながれていました。原因は調査中です。消費者庁は、本体のUSBの差し込み口に水や液体が付いたまま充電したため、電気がショートして接続部が熱を持ち、周りの樹脂が溶けたと考えています。
同じ内容の事故は、この件のほかに2025年度に22件、2026年度に2件報告されています。どれも火災でした。
対象は4品番、37万台あまり
対象は、大阪府門真市に本社を置くパナソニックの2つのシリーズです。台数は、合わせて37万3,969台になります。
| 商品名 |
品番 |
製造番号(製造期間) |
対象台数 |
| ラムダッシュ パームイン |
ES-PV6A |
230701〜240509(2023年7月1日〜2024年5月9日) |
94,747台 |
| ラムダッシュ パームイン |
ES-PV3A |
230701〜240509(2023年7月1日〜2024年5月9日) |
90,058台 |
| エントリーシェーバー3枚刃 |
ES-RT4AU |
230301〜240731(2023年3月1日〜2024年7月31日) |
56,542台 |
| エントリーシェーバー3枚刃 |
ES-RT1AU |
230301〜240731(2023年3月1日〜2024年7月31日) |
132,622台 |
品番は、パームインなら本体の底、エントリーシェーバーなら本体の裏に書かれています。製造番号の場所は少し分かりにくく、パームインは外刃のフレームを外した内側です。
対象のシェーバーの品番と製造番号の場所出典: 消費者庁(政府標準利用規約に基づく利用(消費者庁の公表資料3ページから切り出し)・確認 2026-10-27)
交換は3割に届いていない
パナソニックは2025年5月21日から、対象の製品に同梱したUSBケーブルを、過熱保護機能付きのUSBケーブルに無償で交換しています。ところが、交換が済んだのは2026年10月18日時点で28.7%。7割あまりは、まだ交換を受けていません。
交換後のケーブルには、Type-C側のプラグの樹脂の部分に、温度計のマークがあります。手元のケーブルと見比べれば、交換済みかどうかが分かります。
交換後の過熱保護機能付きUSBケーブルには、温度計のマークがある出典: 消費者庁(政府標準利用規約に基づく利用(消費者庁の公表資料4ページから切り出し)・確認 2026-10-27)
ただし、今回の事故は、同梱のケーブルではなく、ほかの会社のケーブルで起きています。ケーブルを替えるだけでなく、差し込み口を乾かしてから充電することが欠かせません。
持っている人がやること
- 本体の品番と製造番号を見て、対象かどうかを確認します
- 対象なら、パナソニックの受付の電話(0120-870-070、9時〜17時、土日祝と会社の休日を除く)か、24時間受け付けのオンラインのフォームで交換を申し込みます
- 交換を待つ間も、差し込み口がぬれたまま充電しないこと
同じ日の公表には、リチウム電池を内蔵した充電器の火災5件も含まれていました。電池の入った製品の捨て方は、京都市、リチウムイオン電池は「正しく捨てよう」図書館など32か所で回収にまとめています。
洗面所で充電するなら、差し込み口をタオルでひと拭きしてからにしとこな。