大阪府は2026年10月8日16時30分、府の公式Webサイトとおおさか防災ネットで提供している自動翻訳サービスが、現在利用できない状態になっていると発表しました。復旧時期は未定です。
何が起きたのか
府の発表によると、令和8年10月8日(木曜日)現在、府Webサイトとおおさか防災ネットの自動翻訳サービスが利用できない状態です。府は利用者に不便をかけているとしてお詫びしています。
大阪府の報道発表のページ。自動翻訳サービスの障害を知らせている出典: 大阪府ウェブサイト 報道発表資料(引用)
自動翻訳サービスが使えないとき、画面にどんな表示が出るかは、府の発表には書かれていません。いつから止まったかも、府の発表には書かれていません。おおさか防災ネットのサイトは、編集部の取得ではアクセスが拒否され、お知らせを読めませんでした。
原因は何か
府は、今回の障害は自動翻訳サービスの提供事業者である株式会社クロスランゲージが利用するデータセンターにおける障害に起因するものだと説明しています。府は、クロスランゲージへの確認の結果、個人情報の流出又は漏えいは確認されていないとしています。
クロスランゲージは自社のお知らせで、より詳しく書いています。同社によると、翻訳サービスのサーバがあるデータセンター(設置先は株式会社IDCフロンティア)で、10月7日(水曜)午前3時40分頃に障害が発生し、翻訳サービスが使えない状態が続いています。同社は10月8日14時05分の追記で、このデータセンターが第三者からのランサムウェア攻撃(データを使えなくして金銭を求める不正なプログラムによる攻撃)を受けたことに起因すると説明しました。影響を受けるサービスとして、WEB-Transer@ホームページ、WEB-Transer@クラウド、WEB-Transer@SDKを挙げています。府の発表には、ランサムウェアという言葉は書かれていません。
IDCフロンティア自身も、10月7日の【第2報】で、東日本リージョン1の障害の原因を「第三者からのランサムウェア攻撃」とし、影響範囲を「IDCFクラウドを契約している495の企業や自治体」としています(10月8日追記)。「復旧は極めて困難」という見通しは、クロスランゲージが受けた報告として書かれたもので、IDCフロンティアの発表にはありません。
いまの状況と復旧の見通し
府は、復旧時期は現時点で未定と発表しています。今後は、自動翻訳サービスの提供事業者等と連携して復旧状況の把握に努め、必要な情報提供を行うとしています。
クロスランゲージの10月8日16時30分の追記では、データセンター側でのデータとシステムの復旧は極めて困難との報告を受けており、まったく新しい代替環境での再構築の可能性を含めて対応方針を検討・検証している段階だとしています。サービス再開の見通しは、確認・整理がつき次第案内するとのことです。
利用者への案内
府の発表には、外国語で防災情報や府のサイトを見る人に向けた、代わりの手段や注意の案内は書かれていません。府は「必要な情報提供を行ってまいります」としているため、今後の案内は府の報道発表のページと、おおさか防災ネットのお知らせで確認してください。
問い合わせ先として、府民文化部府政情報室広報広聴課広報グループが、電話06-6944-6063を載せています。
暮らしと仕事への影響
発表から言えるのは、次の点です。
- 大阪に住む外国人や観光で来ている人は、府のサイトとおおさか防災ネットの自動翻訳を使えない間、日本語以外で読む手段が減ります。
- 府の発表では、止まっているのは自動翻訳サービスです。府のサイトそのものが止まっているとは書かれていません。
- 外国人のお客さんが多い店や宿は、府や防災の情報を伝える場面で、お客さんが自分で翻訳を使えないかもしれません。災害時の情報は、府の発表を確認したうえで、やさしい日本語や、手元の別の翻訳手段で伝えることを考えられます。
大阪・関西では、防災情報の多言語化がこの先の課題に
今回止まったのは、大阪府の公式サイトと、府の防災情報を伝えるおおさか防災ネットの翻訳です。提供会社の設備が止まると、府側の画面が動いていても翻訳が出なくなる、という形が今回の発表からわかります。
府の発表には、ほかの翻訳手段への切り替えの予定は書かれていません。復旧の見通しも未定のため、府の続報を待つことになります。
画像は、府のサイトの「著作権・リンクについて」にある著作権法上の「引用」にあたる方法で、府の発表のページの画面を縮小のみで載せています。
くわしくは、府の報道発表とクロスランゲージのお知らせでどうぞ。ほんま、早う直ってほしいところやな。