ANAとJR西日本は2026年10月8日、訪日外国人向けのサービスどうしの連携を始めました。ANAの「Travel CUBE」で調べた経路から、JR西日本の予約画面へそのまま進めます。
MaaS(マース)は、経路の検索から予約・支払いまでを、ひとつの流れでつなぐ仕組みのことです。
何ができるようになったのか
「Travel CUBE」は、ANAが出している訪日外国人向けのサービスです。日本向けの「旅CUBE」の英語版にあたります。ANAのアプリとウェブサイトの中にあります。
「JR-WEST ONLINE TRAIN RESERVATION」は、JR西日本が出している、訪日のお客様向けのインターネット列車予約サービスです。
今回の連携で、次のことができます。
- Travel CUBEで、新幹線・特急を含むJR西日本エリアの経路を検索する
- 詳細画面のボタンから、JR-WEST ONLINE TRAIN RESERVATIONへ進む
- 乗る日時や区間は引き継がれるので、入れ直さずに予約・決済へ進める
- 検索から予約・決済まで、英語の画面で行える
ANAのTravel CUBEの経路画面から、JR西日本の予約画面へ進む画面例出典: 出典: 西日本旅客鉄道・全日本空輸の発表資料(PDF)(引用)
使い方の流れ(公式のご利用ステップ)
- ANAアプリ・ウェブサイト内の「Travel CUBE」で経路を検索する
- 検索結果から、JR西日本の新幹線や特急列車を使うルートを選ぶ
- ルート詳細画面から、検索条件を保持したままJR西日本の予約画面へ移る
- 列車・座席を指定し、クレジットカード等でオンライン決済する
- JR西日本の駅にある「みどりの券売機」等で、きっぷ等を受け取って乗る
いつから・どこが対象・いくらか
| 項目 |
発表の内容 |
| 開始日 |
2026年10月8日 |
| 対象 |
新幹線・特急を含むJR西日本エリアの経路 |
| 言語 |
経路検索から予約・決済まで英語の画面 |
| 対象外 |
予約サービスで扱う区間・列車でも、一部はTravel CUBEからの遷移の対象外 |
| 料金 |
発表に書かれていません(画面例に岡山から高松の「¥1,660」の表示があります) |
| アプリ |
ANAアプリ・ウェブサイト内のTravel CUBE。JR西日本の「WESTER」については発表に書かれていません |
日本に住む人は使えるのか
発表は、どちらのサービスも訪日外国人向けと書いています。日本に住む人が使えるかは、発表に書かれていません。
日本国内向けには、JR西日本の「e5489」とANAの「旅CUBE」の連携が、すでに実績としてあると、2026年4月30日の発表に書かれています。
暮らしと仕事への影響
発表から言えるのは、次のことです。
- 訪日客は、飛行機の予約をしたANAのアプリの中で、JR西日本の列車まで調べて予約できるようになりました。航空から鉄道への乗り継ぎで、言葉の壁を下げることを狙っています
- きっぷの受け取りは、JR西日本の駅の「みどりの券売機」等です。受け取りには、クレジットカードの現物が要ります
- 宿や店は、発表の範囲では、予約や決済で何かを変える必要は書かれていません
訪日客から列車の乗り方を聞かれたとき、「アプリで予約して、駅で受け取る」流れだと伝えられます。受け取りに現物のカードが要る点は、知っておくと役に立ちます。
大阪・関西では、JR西日本エリアの経路が対象
JR西日本は、本社が大阪府大阪市にある会社です(2026年4月30日の発表による)。今回の発表に、対象の駅名や路線名の一覧はありません。書かれているのは、「新幹線・特急を含むJR西日本エリア」と、きっぷを受け取る場所が「JR西日本の駅」という点です。
両社は4月30日の協定で、「西日本エリアの関係・交流人口の拡大」を目指すと発表しています。今回の連携は、その協定に基づく具体的な取り組みと位置づけられています。
同じ発表は、鉄道と航空の予約を各社の予約システムから両方できるようにすることを、2030年代を目途に目指すとしています。
関西で店や宿をやっている人は、駅での受け取りや列車の乗り方を聞かれる場面が増えるかもしれません。これは発表の事実ではなく、使い方の見通しの一例です。
今日からできること
- 外国から来る知り合いや客に、ANAアプリのTravel CUBEとJR西日本の予約サービスが英語で使えることを伝える
- 乗りたい列車が対象外のこともあるので、画面で確認するよう案内する
- きっぷの受け取りにはクレジットカードの現物が要ることを伝える
まあ、使い方が分かってたら案内もしやすいし、ちょっと覚えといて損はないで。