オーディオブック(本の朗読を聴くサービス)を配信するAudibleが、AIを使った3つの新機能を発表しました。目玉は、物語の登場人物と声で会話できる「Interactive Story」です。いつ、どの国で、どの作品で使えるのかを、公式の発表から整理します。
3つの新機能、それぞれ何ができる?
Audibleは2026年10月1日、「Character Guide」「Interactive Story」「Visual Explorer」の3つを発表しました。どれも作り手と協力して作り、AIで聴く体験を広げるものだとしています。
機能
できること
対象と時期
Character Guide
いま話している登場人物を再生画面に出す。演じる人の紹介も見られる
10月1日の「Bram Stoker's Dracula」から。「George Orwell's 1984」でも提供中
Interactive Story
登場人物とリアルタイムに会話する追加の体験
この秋から。第1弾は「ドラキュラ」
Visual Explorer
物語の大事な場面で、地図や画像を見せる
近く提供。ヨーロッパの6都市をめぐる作品で
Character Guideは、11月5日に配信予定の「Exoplanet」にも付きます。物語の途中で作品について質問できる機能も、近く加える予定です。
Audibleが発表に添えた、3つの新機能の画面の例 出典: Audible「The Next Chapter in Listening: New Ways to Interact with Stories on Audible」 (報道用の素材)
登場人物とは、どう会話するの?
最初のInteractive Storyは、Audibleが独自に制作した「ドラキュラ」に付くものです。話し相手は、ドラキュラに仕える従者のレンフィールドです。生成AI と、会話の設計、音の演出を組み合わせて作っています。
The character speaks first, assigning the listener a role, goal, and stakes; the listener responds in their own words, and the character reacts in real time.
出典: Audible「The Next Chapter in Listening: New Ways to Interact with Stories on Audible」(2026年10月1日)
(当社訳)まず登場人物が話しかけ、聞き手に役割と目標、そして何がかかっているかを伝えます。聞き手は自分の言葉で答え、登場人物はその場で反応します。
最初の場面や話の転換点、登場人物の人物像は作り手が決めます。次のInteractive Storyは11月5日で、「Exoplanet」の世界が舞台です。
Interactive Storyの画面の例。左が始める前、右が会話中の表示 出典: Audible「The Next Chapter in Listening: New Ways to Interact with Stories on Audible」 (報道用の素材)
暮らしと仕事への影響
3つの機能は、米国と英国のAudibleの利用者向けの限定ベータ(試験的な提供)です。日本での提供と料金 は、発表に書かれていません(2026年10月5日時点)。Audibleは、利用者と作り手の意見で機能を変えていくとしています。
「ドラキュラ」は英語・フランス語・イタリア語・2種類のスペイン語で10月1日に配信が始まり、ドイツ語は2027年2月9日、ブラジルのポルトガル語は2027年の予定です。発表に日本語版はありません。
発表の画面の画像には、声で話すのでマイクを入れるよう求める案内と、機微な情報を話さないようにという注意が写っています。日本で始まったときも、話す内容には気をつけたいところです。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
日本で使えるようになった場合の例です。たとえば、通勤の電車で登場人物の多い長編を聴く人は、Character Guideで「いまの台詞はだれか」を画面で確かめられます。声で話すInteractive Storyは、電車より家で使う場面に向いています。
AIで作る声と権利の話は、AIに声をまねされたら? NTT西日本が無料の「声の相談窓口」を開設 にまとめています。日本での知らせが出るまでは、気になる人はAudibleのお知らせを見とくだけでええよ。