Apple は2026年9月14日、iPhone向けの新しいOS「iOS 27」の提供を始めました。目玉は、生成AI で大きく作り直した「Siri AI」です。ただしSiri AIは英語のベータ版から始まり、日本語ではまだ使えません(2026年10月4日時点)。何が変わり、どの機種で何が使えるのか、更新の前に確かめたいことをまとめます。
iOS 27で変わる主なこと
Appleの発表とiOSの紹介ページから、暮らしに関わる変更を表にしました。「対象」の列は、その機能を使える端末の範囲です。
分野
主な変更
対象
Siri
生成AIを使う新しいSiri AI。専用のSiriアプリで、会話を別の端末で続けられる
Apple Intelligenceの対象機種
写真
撮影後に構図を変える「空間リフレーム」、写る範囲を広げる「拡張」、より大きなものも消せる「クリーンアップ」
Apple Intelligenceの対象機種
子どもの安全
お子様用アカウントの設定、サイト閲覧の承認、カテゴリごとの許容時間
iOS 27の端末
速さ
アプリの起動が最大30%、写真の読み込みが最大70%、AirDropが最大80%速く
iOS 27の端末
通信
Wi-Fiとモバイル通信の切り替えがなめらかに
iOS 27の端末
写真の共有
iCloudの共有アルバムに、AndroidやWindowsの人もiCloud.comから写真を足せる
iOS 27の端末
見た目
半透明のデザイン「Liquid Glass」の透明度を、設定のスライダーで調整
iOS 27の端末
速さの数字は、Appleが特定の機種で測った結果です。アプリの起動はiPhone 11 Pro Max、写真の読み込みはiPhone 15、AirDropはiPhone 16 Plusで、iOS 26.6と比べています。使い方や機種によって結果は変わるとAppleは注記しています。
Siri AIは何ができて、日本語ではいつから使えるか
Siri AIは、Appleの生成AI「Apple Intelligence」を使う新しいSiriです。Appleは次のような機能を挙げています。
メッセージやメール、写真から、その人に関わる情報を理解して探し物を手伝う
画面に表示しているものについての質問に答える
ウェブで最新の情報を調べて答える
メッセージやミュージック、リマインダーなどのアプリで操作をこなす
「Siriで作文」で、説明するだけで下書きを作ったり、書いた文章を整えたりする
カメラアプリの「Siriモード」で、目の前のものについて調べる
専用のSiriアプリを表示したMac・iPad・iPhone・Apple Watch(画面は英語) 出典: Apple (報道用の素材)
日本語の対応は「10月」と「年内」
日本語で使える時期は、Appleの資料によって書き方が分かれています。9月14日のニュースルームの発表は「10月には日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語にも対応」です。iOSの紹介ページは「年内に日本語でも利用できるようになります」と書いています。
2026年10月4日時点で、日本語の提供開始の発表はまだありません。始まったかどうかは、Appleのニュースルームで確かめられます。
使える機種と回数の制限
Siri AIを使えるのは、Apple Intelligenceに対応した機種だけです。iPhoneでは、iPhone 16以降のモデル、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、iPhone Air、iPhone Duoが対象です。
Siri AIや写真の編集、画像を作るアプリ「Image Playground」など、Appleのサーバーで動く機能には1日の使用回数の制限があります。制限の回数は、機能や頼む内容の複雑さ、システムの混み具合などで変わります。Appleは、より多く使えるアクセスを今後有料で提供する予定だと発表しています。また、13歳未満はSiri AIを使えません。
iOS 27に更新できる機種と、Siri AIを使える機種は別です。iPhone 15 ProとPro Maxを除くiPhone 15シリーズまでの機種(iPhone SEを含む)は、iOS 27の速さや見守りの機能は使えますが、Siri AIは対象外です。
iOS 27に更新できる機種
Appleのセキュリティ情報では、iOS 27の対象は「iPhone 11以降」です。iOSの紹介ページの対応機種には、iPhone SE(第2世代以降)も並んでいます。
機種
iOS 27
Siri AI・Apple Intelligence
iPhone 18 Pro・18 Pro Max・iPhone Duo
対応
対応
iPhone 17シリーズ(17eを含む)・iPhone Air
対応
対応
iPhone 16シリーズ(16eを含む)
対応
対応
iPhone 15 Pro・15 Pro Max
対応
対応
iPhone 15・15 Plus
対応
対象外
iPhone 11から14までのシリーズ
対応
対象外
iPhone SE(第2世代以降)
対応
対象外
iOS 26のまま使い続ける人向けに、Appleは9月28日にiOS 26.7.1も公開しています。iOS 27も同じ日に27.0.1が出ました。一度更新すると前のバージョンには戻せないと、Appleは案内しています。
子どものiPhoneの見守りが変わる
iOS 27では、保護者が子どものiPhoneを管理する機能が大きく変わりました。Appleは、米国小児科学会(AAP)などの専門家の助言にもとづいて作ったと説明しています。
機能
できること
お子様用アカウントの設定
子どもが使うアプリを保護者が最初に選び、あとから少しずつ足せる
閲覧のリクエスト
子どもが初めてのウェブサイトを開く前に、保護者の承認を求める
新しい連絡先の承認
子どもがやり取りする新しい相手を、保護者が承認する
コミュニケーションの安全性
共有された画像や動画にヌードや残酷・暴力的な内容があると、見る前に止める
許容時間
エンターテインメント・ゲーム・SNSなどのカテゴリごとに、1日の合計時間を決める
スケジュール
曜日や時間帯ごとに、使えるアプリを決める
子どもが新しいサイトを開く前に保護者の承認を求める画面(英語) 出典: Apple (報道用の素材)
許容時間には、子どもの年齢に合わせた目安が用意されています。保護者はその目安から始めて、いつでも調整できます。
新しいスクリーンタイムを使うには、ファミリー共有のグループのすべての端末を、iOS 27・iPadOS 27・macOS 27・watchOS 27・visionOS 27に更新する必要があります。27の世代に更新できない端末がグループに残っていると、この条件を満たせません。
AI以外で暮らしに効く変更
Siri AIのほかにも、毎日の使い勝手に関わる変更があります。
通信: 家を出るときや移動中に、Wi-Fiとモバイル通信を切り替える動きがなめらかになります。メッセージでは、通信が遅いときに大きな写真や動画を送っても、そのあとの文字の送信が止まらなくなります
写真の共有: iCloudの共有アルバムに、AndroidやWindowsを使う家族や友人もiCloud.comから参加して写真を追加できます。フル解像度での共有にも対応します
AirPods: 設定で低音・中音・高音を調整できる「カスタムイコライゼーション」が加わりました
ヘルスケア: 周期記録で、記録のパターンが閉経周辺期を示すと通知が出ます。40歳以上が対象で、診断の代わりではないとAppleは注記しています
字幕: 見ている動画に、同期した字幕を自動で作る機能が加わりました。すでにある字幕を別の言語に訳すこともできます
Apple Intelligenceの機能には、地域や言語によって使えないものがあります。たとえばメッセージとメールで次の操作を提案する機能は、紹介ページで英語での提供と書かれています。日本語で使えるかどうかは、Appleの「Apple Intelligence」のページで機能ごとに確かめてください。
アップデートの手順と、その前にやること
Appleのサポート情報によると、ワイヤレスでの更新は次の手順です。
iCloudかパソコンに、iPhoneのバックアップを取る
iPhoneを電源につなぎ、Wi-Fiでインターネットにつなぐ
「設定」の「一般」から「ソフトウェアアップデート」を開く
「ダウンロードしてインストール」をタップし、画面の案内に従う
容量が足りないときは、アプリを一時的に消してよいかを聞かれます。「続ける」を選ぶと、更新のあとで自動的に入れ直されます。VPNやプロキシを使っていると、更新のサーバーにつながらないことがあります。
同じ「ソフトウェアアップデート」の画面の「自動アップデート」では、更新を自動で入れるかどうかを選べます。「自動インストール」をオンにすると、充電中でWi-Fiにつながっている夜間に更新が入ります。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
iOS 27の変更を関西での暮らしや仕事に当てはめると、たとえば次のような使い方ができます。
電車での移動: Wi-Fiとモバイル通信の切り替えの改善は、駅を出入りしながら地図や連絡アプリを使う場面に関わる変更です
家族の写真: 離れて暮らす祖父母がAndroidのスマホを使っていても、共有アルバムに写真を足してもらえます
子どもの初めてのスマホ: 進学に合わせてスマホを持たせるとき、使えるアプリとSNSの時間を最初に決めておけます
店や事務所の端末: Siri AIの日本語対応を待つあいだに、店で使うiPhoneが対象機種かどうかを確かめておけます
今日からできること
やること
どこで
自分のiPhoneの機種を確かめる
Appleサポート「iPhoneのモデルを識別する」
バックアップを取る
iCloudかパソコン
iOS 27に更新する(またはiOS 26.7.1を入れる)
設定の「一般」から「ソフトウェアアップデート」
子どもの端末の見守りを設定し直す
設定の「スクリーンタイム」
Siri AIの日本語対応の発表を確かめる
Appleのニュースルーム
Siri AIの日本語対応は、まだ始まっていません。速さや見守りの機能はiPhone 11以降で使えるので、更新するかどうかは仕事のアプリの対応を見て決めるのが確実です。更新の前に、バックアップだけは取っときましょ。