楽天モバイルがKDDI(au)の回線を借りて提供してきたローミングが、2026年10月から大きく縮小しました。ローミングとは、契約している会社の電波が届かない場所で、別の会社の設備を借りて通信する仕組みです。KDDIは9月30日に提供エリアの地図を更新し、10月以降と9月末時点の範囲を見比べられるようにしています。
9月末で今の契約が終わり、10月からは一部の地域に絞る
KDDIは2026年8月7日の決算説明会で、楽天モバイルへのローミングの現行契約は2026年9月で終わると説明しました。
現行契約は一旦終了するが、競争と協調の在り方を踏まえ、一部のルーラルエリアに限定し、一定期間はインフラ維持に協力することとした。
出典: KDDI「2027年3月期第1四半期決算説明会(決算ハイライト・質疑応答)」(2026年8月7日)
ルーラルエリアは、人口の少ない地方の地域のことです。楽天モバイルも9月5日のお知らせで、カバーに時間がかかるエリアは10月以降も続けると案内しました。十分カバーできているエリアは縮小します。
完全に終える日は、両社とも示していません(2026年10月5日時点)。
| 日付 |
公式の発表 |
| 2023年5月11日 |
両社が新しいローミング協定を発表。提供期間を2026年9月まで延長 |
| 2026年8月7日 |
KDDIが現行契約の2026年9月での終了を説明 |
| 2026年9月5日 |
楽天モバイルが10月以降の継続と縮小を告知 |
| 2026年9月30日 |
KDDIが提供エリアの地図を更新 |
パートナー回線エリアと楽天回線エリアの違い
楽天モバイルの地図では、楽天回線エリアを「楽天モバイル自社回線に接続する4G LTEエリア」と説明しています。パートナー回線エリアは「パートナー(au)回線にてご利用可能なエリア」です。今回縮小したのは、こちらです。
通信量の扱いは、2つのエリアで同じです。2023年5月発表のRakuten最強プランで、パートナー回線エリア(国内)の高速データ容量の制限はなくなりました。楽天モバイルの案内では、高速データ無制限エリアの月間のデータ利用量に上限はありません(混雑時などに速度制御の場合あり)。
暮らしと仕事への影響
ローミングが終わった場所では、楽天回線の電波で通信します。楽天モバイルは、エリアの境目の近くや、地下・大きな商業ビルと屋外を行き来するときに、通信や通話が切れる場合があるとしています。2023年の協定では、地下鉄・地下街・トンネル・屋内施設などの一部でもローミングを提供していました。
自分の場所を確かめる手順
- KDDIの「楽天モバイル株式会社サービスへのローミング提供について」の地図で、右上を「2026年10月以降」にする
- 住所の検索か「都道府県から探す」で、家や職場を出す。「2026年9月末時点」に切り替えると前と比べられる
- 楽天モバイルの「通信・エリア」の地図で、同じ場所が楽天回線のエリアかを見る(2026年5月18日時点のデータ)
- スマホが楽天回線に対応しているかを「ご利用製品の対応状況」で確かめる
つながりにくいときは、楽天モバイルの電波改善要望フォームから伝えられます。
大阪・関西では、地図の色の付いた範囲が大きく減った
KDDIの地図で大阪府を中心に見比べると、10月以降はオレンジ色の範囲が大きく減っています。能勢町や猪名川町のあたり、奈良県東部の宇陀市や山添村のあたりなどには、10月以降も残っている所があります。
KDDIの地図で見たローミング提供エリア(2026年9月末時点・大阪府中心)出典: KDDI「楽天モバイル株式会社サービスへのローミング提供について」(引用)
同じ範囲を「2026年10月以降」に切り替えた表示。色の範囲が大きく減った出典: KDDI「楽天モバイル株式会社サービスへのローミング提供について」(引用)
楽天モバイルの2023年2月1日更新のお知らせには、関西の府県の切り替えの始まりが載っています。
| 府県 |
パートナー回線から楽天回線への切り替え |
| 大阪府・奈良県 |
2020年10月1日から順次 |
| 滋賀県・京都府・兵庫県 |
2021年4月1日から順次 |
| 和歌山県 |
2022年4月1日から順次 |
大阪市は、サービスの始めからローミングを提供していない地域でした(地下鉄や地下街などの一部を除く)。2023年の協定で、大阪市を含む都市部の一部の繁華街が対象に加わりました。
家と職場、よう寄る地下街のあたりを、いっぺん地図で見比べとき。