KDDIは2026年10月20日、スマホ決済「au PAY」が使える店を地図で表示・検索できるサイト「au PAYの使えるお店」に、一部の加盟店の情報を、本人が掲載をはっきり認識しないまま載せていた可能性があると発表しました。対象は個人事業主の加盟店の一部で、最大45万8,508人です。自宅で店を営む人などにとっては、店の名前や連絡先、所在地にかかわる話です。発表の中身と、店を営む人と利用者が確かめることをまとめます。
何が起きた? 規約への同意だけでは、掲載を認識していない可能性
KDDIによると、「au PAYの使えるお店」には、加盟店の店舗名、連絡先、所在地などを載せています。
加盟店は、契約のときに「au PAY加盟店規約」に同意しています。ところが、規約に同意しただけでは、サイトへの掲載を加盟店が必ずしもはっきり認識していない可能性があることが分かったとしています。
KDDIの10月20日のお詫び(au PAYのお知らせ)出典: KDDI株式会社(引用)
KDDIと直接契約した加盟店や、一部の包括代理加盟店を通じて契約した加盟店には、契約のときなどにサイトへの掲載の意向を確かめていたとしています。包括代理加盟店は、いくつもの決済の方法を、店がまとめて契約できるサービスを提供する事業者です。
対象と人数
KDDIが発表した対象と人数は、次のとおりです。
- 対象: 包括代理加盟店を通じて加盟した、個人事業主の加盟店の一部
- 個人事業主の人数: 最大45万8,508人
- そのうち、個人の氏名と推測される名前が店舗名として載っていた人数: 最大4,417人
いつから載っていたのか、店舗名のほかにどの項目が載っていたのかを人ごとに示すことは、発表に書かれていません。個人情報保護法との関係についても、発表は触れていません。
今後の対応 規約を直し、本人が認識した場合だけ載せる
KDDIは、次の対応を予定しています。
- 加盟店規約に、サイトへ店舗情報を載せることをはっきり書く方向で直す
- 今後、個人事業主の加盟店は、掲載をはっきり認識した場合だけ店舗情報を載せる
サイトは、この件に伴って2026年8月下旬からメンテナンスしていて、再開の時期は決まっていないとしています。10月21日に編集部が確かめたときも、サイトにはメンテナンス中の表示が出ていました。
「au PAYの使えるお店」は10月21日もメンテナンス中出典: KDDI株式会社(引用)
暮らしと仕事への影響
au PAYで支払いを受ける店の中には、自宅を店にしている人や、屋号を使わずに自分の名前で営んでいる人もいます。そうした人にとって、店の名前と連絡先、所在地は、そのまま自宅や本人につながる情報です。
利用者にとっては、店を探すためのサイトが8月下旬から使えない状態が続いています。
店を営む人と利用者が今日からできること
- 契約した窓口を確かめる: au PAYを、どの代理店やサービスを通じて契約したかを、契約の書類やメールで確かめます。自分が対象かどうか気になるときは、その窓口か、KDDIのお客さまセンターに問い合わせます。
- 再開のときに掲載の確認を受ける: KDDIは、今後は個人事業主が掲載をはっきり認識した場合だけ載せる予定です。サイトを再開するときに、確認の連絡が来るかどうかを見ておきます。
- 公開する店の情報を見直す: 自宅で営む店なら、地図のサービスや店のホームページなどで、どこまで住所や電話番号を出すかを、この機会に考えておきます。
- KDDIやau PAYを名乗る不審な連絡に注意する: 対象かどうかの確認を口実に、IDや口座の情報を聞き出そうとする連絡には答えず、公式のサイトに載っている窓口に自分でかけ直します。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西の加盟店への影響は、発表に書かれていません。ここでは、関西で店を営む人の使い方の例として整理します。
たとえば、大阪の住宅地で自宅の1階を使って小さな教室や菓子の店を営み、キャッシュレス決済の代理店を通じてau PAYも使えるようにした人なら、契約したときの書類を一度出して、どの代理店を通じたかを確かめておくと、問い合わせのときに話が早く進みます。
京都や神戸の商店街で、屋号ではなく自分の名前で店を出している人も、店の情報がどこに載っているかを見直すよい機会です。
店の情報がどこに出とるか、一度見直しとこな。