大阪市は2026年10月20日、住之江区と西区の課外学習支援事業で、参加生徒の個人情報などが漏えいしたと発表しました。請求者にメールで送ったPDF文書は黒塗りされていましたが、隠したはずの文字や数値を取得できる状態でした。
黒塗り後のデータ処理を確認せず送信
きっかけは、2026年7月3日付けで24区にあった、令和3~7年度の実施報告書の公開請求です。両区は情報提供に切り替え、2026年7月17日にPDFを送付しました。
2026年10月5日に請求者から指摘を受け、両区は秘匿情報を取得できる状態だったと確認しました。住之江区は、黒塗り部分の情報を技術的に取得できなくする処理をしていなかったと説明しています。両区とも複数人で宛先や添付データを確認しましたが、情報を隠す処理が適切かどうかは確認していませんでした。
大阪・関西では、両区で対象年度と漏えい項目が異なる
住之江区では、令和3・4年度の参加生徒のべ92名分の氏名、学年、理解度テストの得点、偏差値が漏えいしました。同年度の事業収支報告にある支出金額情報も含まれます。
西区では、令和4・5年度の参加生徒のべ76名分の氏名とフリガナが漏えいしました。令和4~7年度の事業収支報告の支出金額情報も漏えいしています。
両区は2026年10月15日に誤送付データの削除を依頼し、削除を確認後、処理を修正したデータを再送付しました。発表時点で、不正利用などの二次被害は確認されていません。両区は適切なデータ作成・処理方法の徹底を課内に周知済みです。今後は送信前の複数人確認と管理体制を強化する方針です。
暮らしと仕事への影響
参加していた家庭は、まず区と対象年度を照らし合わせてください。両区によると、事業者が規定に基づいて名簿・連絡先を破棄し、区も保有していないため、対象者への個別連絡はできません。連絡が来ていないだけでは、対象外とは判断できない点に注意が必要です。
参加生徒・保護者の相談先は、住之江区役所保健福祉課が06-6682-9993、西区役所総務課が06-6532-9743です。
仕事で個人情報入りの資料を送る人にとっても、宛先やファイル名の確認だけでは足りない事例です。送信前の確認項目には、見た目の黒塗りだけでなく、隠した情報を取得できない状態になっているかも含めたいところです。