カナダのプライバシーコミッショナー事務局(OPC)は2026年10月20日、子どもの個人情報を守る「Children’s Privacy Code」を公表しました。位置追跡や第三者とのデータ共有を初期設定でオフにするなど、子どもの情報を扱う組織に保護の指針を示しています。
同意だけでなく、設定や削除の手段も
OPCによると、カナダ初の子どものプライバシー規範です。カナダのプライバシー法に沿って、個人情報の収集・利用・開示について、本人が内容を理解したうえで同意できるよう求めています。13歳未満の個人情報の取り扱いには、親の同意を求めます。
サービスに必須ではないデータ利用は、利用者が自ら同意を選ぶ「オプトイン」が必要としています。説明は年齢に合った分かりやすい形にし、情報の誤りや不足を訂正する実用的な手段と、自分の個人情報をすべて削除する選択肢も求めます。
また、行動などから関心や特性を分析する「プロファイリング」を、広告などのマーケティングやAIによる意思決定のために子どもに行うことは、避けるよう求めています。
暮らしと仕事への影響
家庭で注目したいのは、同意の画面だけでなく、使い始めの設定まで保護の対象にしている点です。規範は位置追跡、プロフィール公開、第三者とのデータ共有を初期設定でオフにするよう求めています。子ども向けサービスを選ぶ際も、この三つを確認項目にできます。
サービスを作る側には、説明文を用意するだけでなく、訂正や削除の操作まで点検する視点が必要です。規範は、子どもを欺いて必要以上の情報を提供させる設計や、個人情報で弱みにつけ込むことも不適切としています。
日本での提供・適用については、発表には書かれていません。OPCは2027年1月20日まで意見を受け付け、その後に内容を更新する可能性があります。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
例えば、子どもが通学時に使うアプリを家族で選ぶときは、位置情報がいつ共有されるか、プロフィールが誰に見えるかを一緒に確認できます。不要になったアプリでは、削除の手段も確認しておきたいところです。
関西で子ども向けのサイトやアプリを企画する場合も、年齢に合った説明か、不要な情報を求めていないかを点検する参考にできます。まずは設定を見るところからやね。