JR東日本が10月20日にモバイルSuicaのアプリの中で始めたコード決済「teppay(テッペイ)」は、本人確認(eKYC)に使える書類をマイナンバーカードだけにしています。運転免許証やパスポート、在留カードは使えません。本人確認をしなくても基本的な支払いはできますが、銀行口座からのチャージなどには必要です。公式のよくある質問をもとに、使う人が知っておきたい点をまとめます。
teppayのよくあるご質問(本人確認・SMS認証・セキュリティ)出典: 東日本旅客鉄道株式会社(引用)
使える書類はマイナンバーカードだけ
teppayの公式のよくある質問によると、本人確認に使える書類はマイナンバーカードだけです。運転免許証、健康保険証、在留カード、パスポートなどは使えないと案内しています。
アイティメディアの取材に、JR東日本は「安全かつ確実な本人確認を実現するため、マイナンバーカードを利用した公的個人認証を採用している」と答え、なりすましのリスクを下げることに加え、本人確認の手順をそろえられる利点があると説明しています。カードのICチップの中の署名用電子証明書を読み取って本人を確かめる仕組みで、書類の写真を送る方式より確かだとされます。
本人確認をすると何ができる?
よくある質問によると、本人確認をすると、teppayのすべてのサービスが使えるようになります。主なものは次のとおりです。
- teppay JCBプリカの発行と利用(ネットでの支払いに使える)
- 銀行口座からのチャージ
- 自治体からの給付金の受け取りなど
本人確認をしなくても、コード決済などの基本的な機能は使えます。
気をつけたい3つのこと
- 署名用電子証明書が要る: マイナンバーカードに署名用電子証明書が載っていないと、本人確認に使えません。載せたり更新したりするのは、住んでいる自治体の窓口です。
- 15歳未満は本人確認ができない: 15歳未満は署名用電子証明書を載せられません。15歳の誕生日以降に、自治体の窓口で載せられます。
- 一度した本人確認は消せない: 本人確認の情報を消したいときは、モバイルSuicaを退会して、新しく会員登録し直す必要があります。
暮らしへの影響
マイナンバーカードを持っていない人や、外国籍で在留カードを使っている人は、teppayの一部の機能が使えません。カードを持っていても、署名用電子証明書の有効期限が切れていると使えないので、更新の時期を確かめておく必要があります。
本人確認の書類の画像が漏れる事故が相次ぐなか、スマホの決済では、書類を撮影して送る方式から、ICチップを読み取る方式へ移る動きが広がっています。PayPayも、撮影による申請を11月上旬までに廃止すると発表しました。くわしくはPayPay、本人確認の撮影申請を11月上旬までに廃止 ICチップ読み取りに統一にまとめています。PayPayはマイナンバーカードと運転免許証の両方のICチップに対応するのに対し、teppayはマイナンバーカードだけ、という違いがあります。
今日からできること
- 必要な機能かを先に考える: コード決済の基本だけなら、本人確認はなくても使えます。銀行口座からのチャージやプリカを使いたい人だけ、本人確認をします。
- マイナンバーカードの電子証明書の期限を確かめる: 期限が切れていたら、自治体の窓口で更新します。
- 子どもの分は15歳になってから: 子どものスマホでteppayを使う場合、本人確認が要る機能は15歳になるまで使えません。
- 本人確認をかたる連絡に気をつける: 「本人確認が必要」とうたうメールやSMSのリンクは開かず、モバイルSuicaのアプリから自分で手続きします。
teppayのサービスの全体はSuicaのコード決済「teppay」10月20日開始 関西でも使える?にまとめています。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西の利用者への影響は、よくある質問に書かれていません。ここでは、関西で暮らす人の使い方の例として整理します。
たとえば、関東への出張が多くモバイルSuicaを使っている大阪の会社員なら、teppayのプリカでネットの支払いもまとめたいときは、出張の前にマイナンバーカードで本人確認を済ませておくと、旅先であわてずに済みます。関西で暮らす外国籍の留学生や働く人は、在留カードでは本人確認ができないので、ほかの支払い方法と組み合わせて考える必要があります。
本人確認は、マイナカードの電子証明書の期限も見てからやってな。