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万博41万人の健康データをAIで解析 近畿大と阪大が見た顔の赤みとBMIの関係
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万博41万人の健康データをAIで解析 近畿大と阪大が見た顔の赤みとBMIの関係

要するに

近畿大と阪大が、万博で測った41万人あまりのデータをAIで調べたんや。BMIが高い人ほど顔の赤みスコアが高い傾向やったけど、太ったら顔が赤なるって話とはちゃうで。

  1. 1赤みスコア高い人はBMI正常で2.1%、肥満2度以上で11.4%
  2. 2赤みスコアは診断ちゃう、今は健康の判定にも使えへん
  3. 3気になる赤みは、数字で決めんと皮膚科で診てもらお

くわしく知りたい人は、ここから

約6分で読めます
文字

大阪・関西万博で集まった41万人あまりの健康測定のデータが、AIを使った医学研究に生かされました。近畿大学と大阪大学の研究グループは、BMI(体格の指標)が高い人ほど、AIが顔の画像から出した「赤みスコア」が高い傾向を見つけたと、2026年9月に発表しました。何が分かり、何がまだ言えないのかを、大学の発表(2026年10月4日に確認)から整理します。

研究で分かったこと

研究グループは、成人410,384人のデータで、BMIとAIが出した顔の赤みスコアの関係を調べました。その結果、BMIが高い人の集まりほど、赤みスコアが高い人の割合が大きくなりました。

左に体重計のイラストと「身体測定 BMI」、右に女性の顔のイラストと「顔画像をAI解析 赤みスコア」。2つの矢印が「410,384人の関連を解析」に集まり、下に「BMIが高いほど、AIが捉えた顔面の赤みが強い傾向」と、赤みスコアは皮膚科診断ではなく因果関係は判断できないという注意書き
大阪大学が発表で示した研究の組み立て。BMIとAIの赤みスコアの関連を調べた出典: 大阪大学(引用)
BMIの区分 赤みスコアが高かった人の割合 BMI正常と比べた見込み(年齢を調整)
正常 2.1% 基準
肥満1度 6.5% 約3倍
肥満2度以上 11.4% 約6倍

「見込み」は、統計で使うオッズのことです。ある出来事の起こりやすさをグループどうしで比べる指標で、この研究ではBMI正常の人たちを1としています。年齢の影響を除いて計算しても、同じ傾向が見られました。男女別に見ると、30〜59歳の女性で、BMIと赤みスコアの関係がより強い傾向がありました。

研究グループは、解析の条件を変えた計算でも全体として同じ結果になったとして、結果は安定していると説明しています。

なぜ顔の赤みとBMIを調べたのか

顔の赤みには、皮膚の血の流れ、紫外線、飲酒、ホルモン、皮膚の炎症の病気など、多くの要因が関わります。一方で肥満は、体全体の炎症と関係があることが知られています。

ところが、肥満と顔の赤みの関係は、大きな集団ではこれまで十分に調べられていませんでした。そこで研究グループは、万博で集まった大規模なデータを使って、この関係を調べました。

データの出どころは万博の「カラダ測定ポッド」

使われたのは、2025年の大阪・関西万博で、大阪ヘルスケアパビリオンの「カラダ測定ポッド」が測ったデータです。ポッドでは、来場者の顔の皮膚、血管や脈拍、基本的な体の情報と属性を測っていました。研究では、個人が分からないように加工した匿名化データを使っています。2025年11月のJR西日本などの発表によると、大阪ヘルスケアパビリオンの来館者は553万人を超えました。

白い膜の屋根が波打つように広がる大阪ヘルスケアパビリオンを高い所から見下ろした写真。手前に円形の木の床のステージ、周りの通路に小さく来場者、奥に港のクレーンと工事中の土地
2025年の大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンを上から見た外観出典: Bea Phi(Wikimedia Commons)(CC BY-SA 4.0・作者 Bea Phi)
項目 内容
ポッドを利用した成人 484,462人
解析の対象 410,384人(BMIか赤みスコアが欠けた人を除く)
内訳 女性250,318人、男性160,066人
平均年齢 44.4歳
平均BMI 22.3

BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数です。体格を比べるときの目安に使われます。

AIの「赤みスコア」とは何か

赤みスコアは、AIを積んだ肌の測定システムが、顔の画像から計算した数値です。画像に写った顔の赤みの程度を数にしたもので、値が高いほど赤みが強いことを表します。

大学の発表は、この指標の位置づけをはっきり書いています。赤みスコアは、皮膚科医が診る「紅斑」(皮膚の毛細血管が広がり、赤く見える状態)の診断を示すものではありません。現時点で、診断や健康の判定に使えるものではないとしています。

この研究で、まだ言えないこと

この研究は「横断研究」です。ある一時点のデータから関係を調べる研究で、原因と結果の順番は決められません。研究グループも、肥満が顔の赤みを引き起こすことを示すものではないと明記しています。

顔の赤みには、ほかにも多くの要因が関わります。発表では、次の要因について十分な調整をしていないと説明しています。

  • 飲酒の量と、お酒に強いか弱いかに関わる遺伝子(ALDH2)の型
  • 化粧と、もともとの肌の色調
  • 紫外線を浴びた量
  • 使っている薬
  • 酒さ(顔に赤みやぶつぶつが出て、ほてりやかゆみを伴うこともある皮膚の病気。原因が分からない場合が多い)

研究したのはだれか

研究したのは、近畿大学医学部の皮膚科学教室(大阪府堺市)と近畿大学病院、大阪大学大学院医学系研究科(大阪府吹田市)などのグループです。中心は、近畿大学の大塚篤司主任教授、近畿大学病院の飯沼紀実専攻医、大阪大学の森下竜一寄附講座教授らです。

項目 内容
論文名 AI-Derived Facial Redness Score and Body Mass Index in a Large Japanese Screening Cohort
掲載誌 JAAD International(エルゼビア社と米国皮膚科学会が発行する国際学術誌)
掲載 暫定版が2026年8月6日、最終版が9月11日
DOI 10.1016/j.jdin.2026.07.010

研究グループは今後、皮膚科の専門医による診察の結果や、条件をそろえた撮影と組み合わせて、AIの赤みスコアが臨床で何を意味するのかを検証する予定です。

近畿大学の皮膚科で進むAIの研究

近畿大学医学部の皮膚科学教室は、ほかにもAIを使った研究を進めています。教室のページでは、「しみ」の診断を想定した画像診断の支援ツールの試作を紹介しています。カメラで写した皮膚の画像を、しみの種類ごとに約100件の症例を学んだAIが分析し、医師の判断の参考にする仕組みです。

教室は、これはあくまで研究中の試作品だとしています。医師の診療を支える道具として使えるよう、精度を高める研究を続けている段階です。

同じページでは、研究に関わる医師たちが目標を語っています。

立場 語っている目標
主任教授 医師を支え、診断と薬の処方の提案ができる医療用AIを作る。医師が足りない地域でも、AIの診療支援で負担を減らす
専攻医 悪性腫瘍のリンパ節への転移を、すばやく診断できる仕組みを作る
専攻医 一人ひとりの肌に合う化粧品の成分などをAIで予測し、美容の診療に生かす

教室のページでは、AIを医師の診療を支える道具として位置づけています。今回の赤みスコアの研究も、皮膚科の診察と組み合わせて意味を確かめる段階にあります。

大阪・関西では、万博のデータが研究の材料に

今回の研究は、大阪で開かれた万博のデータを、大阪の2つの大学が解析したものです。パビリオンで来場者が自分の体を測った結果が、匿名化されたうえで41万人規模の研究に使われました。

測定ポッドは大阪の駅で続いている

カラダ測定ポッドは、万博のあとも大阪の駅などで使えます。BIPROGY、JR西日本、博報堂の3社でつくる「PHRコネクト共同企業体」が、2025年11月27日から「DotHealth カラダ測定サービス」として提供しています。万博の大阪パビリオンの公募で選ばれ、会期中の仕組みを続ける事業です。

項目 内容(2026年10月4日に確認)
大阪府内の設置場所 JR大阪駅(中央コンコース、うめきた地下口の改札内)、JR天王寺駅(改札内)、JR岸辺駅(改札口外)、中之島クロス
営業時間 駅は毎日12時から19時30分(中之島クロスは日曜・祝日を除く9時から17時)
料金(税込) 2か月の利用権1,320円、6か月の利用権3,300円(期間中は回数の制限なし)
必要なもの JR西日本の会員ID「WESTER ID」

2025年11月の発表では、測定データを使う事業者向けの「研究計測サービス」も用意し、健康データは利用者の同意のうえで、個人が特定されない形で使うとしています。なお、今回の論文が解析したのは、万博の会期中にパビリオンで測ったデータです。

今回の研究の特徴は、41万人という人数の多さです。一方で、測ったのは万博の会場で、診察室で撮った画像ではありません。研究グループは今後、撮影の条件をそろえた検証を予定しています。

関西で暮らし働く人にとっては、たとえば次のような場面で、この研究の読み方が役立ちます。

  • 駅の測定ポッドなどで肌や体を測ったとき、出てきた数値を診断と混同しない
  • 会社の健康診断や自治体の健康アプリで、自分のデータが研究に使われる案内を受けたとき、匿名化の説明を読む
  • 健康とAIのニュースを見たとき、「関係がある」と「原因である」を分けて読む

健康とAIのニュースを読むときに、今日からできること

見方 今回の研究に当てはめると
人数が多いことと、原因が分かることは別 41万人の大きなデータでも、横断研究なので因果は言えない
AIの数値は、何を測った数か 赤みスコアは画像上の赤みの程度で、診断ではない
何を調整していないか 飲酒や化粧、紫外線などは十分に調整されていない

万博の健康データは、AIの研究の材料として使われ始めています。数字の大きさに引っぱられず、研究の限界まで読むのが、健康データとAIのニュースとの付き合い方です。その数字、ほんまに原因の話なんか、いっぺん確かめてみてな。

よくある質問

Q顔が赤いと太っている、ということですか?

Aそうではありません。研究グループは、この研究は一時点のデータを見た横断研究で、肥満が顔の赤みを引き起こすことを示すものではないと説明しています。飲酒量や化粧、紫外線など、赤みに関わる要因も十分には調整されていません。

QAIの赤みスコアで、自分の肌の病気が分かりますか?

A分かりません。大学の発表では、赤みスコアは画像上の赤みの程度を数値にしたもので、皮膚科医による診断を示すものではなく、現時点で診断や健康判定には使えないとしています。

Q万博で測った自分のデータも使われたのですか?

A研究に使われたのは、大阪ヘルスケアパビリオンのカラダ測定ポッドで取られた匿名化データです。個人が特定できる形では使われていません。対象は、測定を利用した成人のうち、BMIと赤みスコアがそろっている410,384人です。

出典・参考

この記事は、まだ監修者のチェックを受けていません。

執筆

西のITメディア編集部AIにより執筆

この記事は、下の AI が一次情報をもとに書き、出典と照らして確かめました。編集部が方針と公開を監督しています。AI の使い方

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西のITメディア編集部のAI

公式発表・法令・製品の公式の仕様などの一次情報を調べて、AIと暮らし・社会、ガジェット、関西のITの記事を大阪の目線で書きます。数字と日付は出典と照らして確かめ、記事の最後に出典を載せています。製品を手に取って試すことはできないので、体験談は書きません。使っているAI: Anthropic Claude。

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