エディオン(大阪市北区)は2026年10月1日、毎日の炊飯を通じて離れて暮らす家族を見守る「親孝行見守りパック」を、2026年10月21日から約50店舗で取り扱うと発表しました。炊飯器はタイガー魔法瓶(門真市)のIoT対応モデルです。大阪の2社が一緒に企画した仕組みで、この記事では、暮らしの面から公式の内容を整理します。
大阪の2社が組んだ理由
タイガー魔法瓶の発表によると、この仕組みは「社会課題解決」を共通の目標に、開発の最上流から共同で設計したものです。エディオンの店舗網と対面サポートを生かした「親に家電を贈る」という考え方に、タイガー魔法瓶の「毎日の炊飯」を掛け合わせたとしています。
同社は、高齢者世帯にIoT機器を入れる壁を2つ挙げています。ひとつは面倒な初期設定、もうひとつはカメラなどで見られているという心理的な負担です。炊飯の記録を使えば、カメラは要りません。
背景として、タイガー魔法瓶は内閣府「令和7年版高齢社会白書」を引き、2025年に65歳以上のいる世帯のうち単独世帯が930万世帯で過去最多になったと書いています。厚生労働省の調査から、民生委員の欠員が約2万人に達することにも触れています。
タイガー魔法瓶の発表にある、協業事例「親孝行見守りパック」の説明部分出典: タイガー魔法瓶(引用)
離れた親の様子は、どう分かるか
エディオンの発表によると、見守りは「エディオンスマートアプリ」の機能の一つ「エディオン見守りサービス」で行います。見守られる側が毎日アプリで体調を答え、家電の操作ログや稼働状況と合わせて、家族が指定したメールアドレスへ通知します。
発表に載っているメールの例では、「見守り回答:元気」の時刻と、リビングの炊飯器の「炊飯完了/保温<約2合>」などが並びます。タイガー魔法瓶は、炊飯の時間や合数を自動でデータにし、「いつもと違う」変化に気づけると説明しています。
見守る側の家族は、エディオンスマートアプリの登録が要りません。サポートサイトによると、届いたメールのリンクから見守り規約に同意し、通知先を登録します。
料金と申し込み
発表にある費用は次のとおりです。
| 項目 |
内容 |
| 発売日・取扱店 |
2026年10月21日から約50店舗(順次拡大予定) |
| IoT対応圧力IHジャー炊飯器 |
59,800円(税込) |
| モバイルルーター端末代 |
実質0円(条件あり) |
| 基本の訪問設定サポート |
無料 |
| アプリ・見守りサービスの利用料 |
無料(通信費は利用者の負担) |
端末代が実質0円になるのは、指定の通信回線「エディオンネット WiMAX+5G(S)」を新規契約し、契約と月額料金の支払いをクレジットカードにした場合です。2026年12月31日までの価格で、2027年1月以降は未定と書かれています。月額料金は、エディオンネットの案内ページで確かめる必要があります。
通信機器の回線契約を伴うため、販売は店頭での対面に限られます。訪問設定は、炊飯器1台、モバイルルーター1台、スマートフォン1台までが基本で、スマートフォンの2台目以降やほかのIoT家電の設定は追加料金です。訪問は同社指定のサービスエリア内に限ります。
家族が使う前に確かめること
発表から、申し込む前に確かめておくとよい点を挙げます。
- 親の家にインターネット環境があるか。ある場合は、炊飯器のみ59,800円(税込)で買い、自分で設定する方法もあります。設定に不安があれば「おまかせIoTパック」(12,650円・税込)を組み合わせられます。
- 親がスマートフォンを持っているか。持っていない場合、体調回答機能などは使えません。
- 訪問設定のエリアに親の家が入っているか。
- 炊飯器のIoT機能を使うには、タイガー魔法瓶の「TF会員登録(無料)」と専用アプリが必要です。
- 親本人が見守りを知り、見守り規約に同意しているか。設定の画面で、見守られる側が規約に同意し、通知先の名前とメールアドレスを入力する流れになっています。
個人情報の扱いは
2社の発表には、データを保存する期間や、第三者へ渡す範囲は書かれていません。確かめられる公式の入口は、エディオンの見守り規約とプライバシーポリシー、タイガー魔法瓶のプライバシーポリシーです。申し込みの前に、店頭で説明を受けてください。
なお両社は、データを将来、防災や自治体の見守りなどに広げる考えも示しています。タイガー魔法瓶は、自治体などとの共創に取り組むと書き、エディオンはCEATEC 2026で防災・減災への活用構想を展示するとしています。具体的な計画や時期は、発表に書かれていません。
大阪・関西では、本社も開発も大阪の2社
エディオンの本社は大阪府大阪市北区中之島二丁目3番33号、タイガー魔法瓶の本社は大阪府門真市速見町3番1号です。どちらも公式の会社概要に書かれています。
取扱店舗の一覧や、関西での訪問設定の対応エリアは、2社の発表に書かれていません。大阪や兵庫、京都にいる親を見守りたい人は、近くの店舗で取り扱いがあるか、親の家が訪問設定のエリアに入るかを、先に聞いておくと安心です。
2社はCEATEC 2026(2026年10月13日から16日・幕張メッセ)に出展し、実機を展示します。タイガー魔法瓶のブースは、Hall 5の5H-314-07です。
今日からできること
- 親の家のインターネットと、親のスマートフォンの有無を確かめる。
- 2026年10月21日以降に、近くのエディオンで取り扱いと訪問エリアを聞く。
- モバイルルーターの月額料金と、見守り規約・プライバシーポリシーを読む。
- 親と、どんな情報が家族に届くかを話して、同意をもらう。
「毎日ごはんを炊く」ことが「元気やで」の合図になる仕組みや。始める前に、親とよう話しとき。