和歌山県警察本部のサイバー犯罪対策課が、2026年10月のチラシ「Cyber Security News」で、不正アプリによる不正送金の被害に注意を呼びかけています。不正なアプリをスマホに入れたことで、キャッシュレス決済のサービスが遠隔操作され、勝手に送金される被害が出ている、という内容です。
キャッシュレス決済は、スマホのアプリでお金を払ったり送ったりする仕組みです。遠隔操作は、離れた場所にいる他人が、自分のスマホを動かしてしまうことです。
どんな手口か
チラシは、不正アプリを入れてしまう入口を3つ挙げています。
| 入口 |
内容 |
| ケース1 |
SNSに載った広告から |
| ケース2 |
メールやSMSのリンクから |
| ケース3 |
SNSで知り合った相手から |
どの入口でも、行き着く先は不正アプリのインストールです。チラシは「有名なSNSやアプリを装っています」と注意しています。
和歌山県警のチラシ。3つの入口と、被害にあわないための確認出典: 和歌山県警察本部サイバー犯罪対策課「Cyber Security News R8.10」(引用)
そのあとの流れは、次のとおりです。
- 不正アプリを入れる
- 不正アプリから、マルウェア(悪さをするプログラム)に感染する
- スマホが遠隔操作され、決済のサービスから不正に送金される
チラシには、被害にあった人の声の例も載っています。
- アプリをインストールしたら、スマホが操作できなくなった
- 勝手にチャージされて、送金された
- 身に覚えのない送金がある
図の中の取引履歴では、2万円、3万5千円、5万円と支払いが続き、残高が0円になる例が描かれています。これは説明のための例で、実際の被害額ではありません。
被害にあわないための5つ
チラシが挙げている対策は、次の5つです。
- SNSの広告や、メールのリンクから誘導されたアプリを、安易にインストールしない
- 公式のアプリストアでも、提供元や内容をよく確かめる
- 不正アプリは、直ちに削除する
- スマホにもウイルス対策ソフトを入れ、OSを最新の状態にする
- 警察に通報・相談する。相談先は、最寄りの警察署か、警察庁のサイバー事案に関する相談窓口
書かれていないこと
チラシは1枚で、次の点は書かれていません。
- 被害の件数と金額
- 和歌山県内で起きた被害かどうか
- どの決済サービスが使われたか
- 不正アプリの名前や、見分け方の細かい点
同じ題と内容のチラシを、警察庁が9月に「サイバー警察局便り」として出しています。和歌山県警のチラシは、同じ中身を県警の10月号として出したものです。和歌山だけの話ではなく、全国に向けた注意と読めます(編集部の補足)。
大阪・関西では
和歌山県警のサイバー犯罪対策課は、「Cyber Security News」という名前のチラシを続けて出していて、今回が令和8年10月の号です。チラシには、和歌山県警と警察庁の名前が並んでいます。
関西のほかの府県でも、スマホの決済を使う人は同じように気をつける必要があります。SNSの広告やメッセージのリンクは、住んでいる場所に関係なく届くためです(編集部の補足)。
今日からできること
- 広告やメッセージのリンクから、アプリを入れない。入れるときは、アプリストアを自分で開いて、名前で探す
- アプリストアで、提供元の名前と、説明の内容を確かめる。有名なアプリにそっくりな名前に気をつける
- スマホのOSを最新にする。設定の画面から、更新が残っていないかを見る
- 決済アプリの利用履歴を、ときどき見る。身に覚えのない支払いや送金がないかを確かめる(編集部の補足)
- 入れた覚えのないアプリや、入れてから様子がおかしくなったアプリは、削除する。送金の被害があれば、決済サービスの会社と警察に早く知らせる
- 家族にも伝える。スマホに慣れていない親や、SNSをよく使う子どもには、「リンクからアプリを入れない」の一言だけでも伝えておく
ほな、知らんアプリは入れんと、入れてしもたらすぐ消して相談しよな。