堺市は2026年10月22日、堺駅と堺東駅を結ぶ大小路筋で、自動運転のバスを走らせる「SMI都心ライン」の実証実験を、12月1日から行うと発表しました。運転士がいない「レベル4」の自動運転の移動サービスの実現に向けた実験です。今回は運転士が乗るレベル2で、小型バスと、市で初めての大型バスを走らせます。市民が乗れる体験乗車は2027年2月の予定です。
何をする? 堺駅と堺東駅の約1.7キロで自動運転
堺市の報道提供資料によると、実証実験は大きく4つです。
- 自動走行: 小型バスと大型バスで、堺駅前と堺東駅前のあいだ(片道約1.7km)を自動で走る
- 走行空間の整備: 止まっている車を減らして、自動で走れる区間を増やす
- 待合・休憩スペース: 駅前に、バスを待つ人が休める場所を作る
- 情報の発信: 駅前のデジタルサイネージで、公共交通の運行の情報などを出す
実証実験の位置。堺駅前と堺東駅前を結ぶ大小路筋(片道約1.7km)出典: 堺市(引用)
自動走行の期間は、2026年12月1日(火)から2027年2月26日(金)までです。小型バスは12月1日から1月15日まで、大型バスは1月18日から2月26日まで走ります。進み具合によって、期間を2週間ほど延ばす場合があります。
今回はレベル2 運転士が乗って試す
今回の自動運転のレベルは、運転士が乗る「レベル2」です。堺市は、運転士がいない「レベル4」の自動運転の移動サービスの実現に向けて、技術の課題を解くための実験だと説明しています。
使うバスと運行の中身。今回は運転士が乗るレベル2出典: 堺市(引用)
使うバスは、小型バス(BYD J6)と大型バス(BYD K8)です。
- 小型バス: AIを使った自動運転のシステムを入れ、自動運転をさまたげるいちばんの原因である、道に止まっている車をよける実験をする
- 大型バス: 堺市で初めて、大型バスでの自動走行を試し、導入に向けた課題をつかむ
- 信号との連携: 信号の情報を受け取って走る「信号協調」の仕組みも、続けて試す
あわせて、12月1日から2027年2月12日まで、堺郵便局前から堺地方合同庁舎前のあいだで、防護柵を置いて停車帯の一部を狭めます。止まる車を減らして、運転士が手で運転を代わる場面を減らし、自動で走れる割合を高めるのがねらいです。
乗りたい人へ 体験乗車は2月、予約は1月中旬に案内
市民が乗れる体験乗車は、2027年2月の予定です。堺市は、実証実験の進み具合をふまえて、始まる時期や予約の方法などを、1月中旬に市のホームページで知らせるとしています。
- 乗り降りの場所: 堺駅前と堺東駅前
- 料金: 資料に書かれていない
- 問い合わせ: 堺市 建築都市局 交通部 交通政策課(072-340-0417)
暮らしと仕事への影響
堺市は、人口の減少や高齢化に加え、バスの運転士の不足が深刻になっていることを背景に挙げています。SMI都心ラインでは、自動運転などの技術を使って、堺駅と堺東駅のあいだのバスを多く走らせ続けながら、人手を減らし、その効果をほかの路線にも広げて、地域の公共交通を保つことをめざすとしています。
ただ、今回は運転士が乗る段階です。レベル4での運行を始める時期は、資料に書かれていません。
今日からできること
- 体験乗車の案内を待つ: 1月中旬に、堺市のホームページで始まる時期や予約の方法が出ます。
- 大小路筋を車で通る人は気をつける: 12月からは、防護柵で停車帯の一部が狭くなる区間があります。荷物の積み下ろしなどで止める場所を確かめておきます。
- 待合のスペースを使ってみる: 11月上旬から、駅前の待合・休憩スペースや、運行の情報を出すデジタルサイネージの実験が始まります。
大阪・関西では
待合・休憩スペースは、11月上旬から、堺東商店街前(今あるもの)、ジョルノ前(広げる)、堺駅前(新しく作る)の3か所で試します。ジョルノ前と堺駅前には、大阪・関西万博の大屋根リングに使われた木材を生かして、大阪公立大学の都市計画の研究室と一緒に作ったベンチなどを置きます。万博の記憶や理念を次の世代に伝え、万博のレガシーにふれる機会にするとしています。
デジタルサイネージは、ジョルノ前(今あるもの)と堺駅前(新しく作る)で、公共交通のリアルタイムの運行の情報や地域の情報を出します。
たとえば、堺東の市役所に手続きで行き、そのあと堺駅の方へ向かう人なら、2月の体験乗車の時期に合わせて、自動運転のバスで移動してみるのも一つの方法です。
2月の体験乗車、予約の案内を見逃さんようにな。