ネット証券のマネックス証券が、新しい口座の受け付けを止めています。同社は2026年10月20日、口座開設のシステムのうち外部の委託先が管理するシステムに、第三者がアクセスを試みた形跡を確認したと知らせました。予防の措置で、再開の時期はまだ決まっていません。
何が起きた? 委託先のシステムにアクセスを試みた形跡
マネックス証券のお知らせによると、同社の口座開設システムのうち、外部委託先が管理するシステムに対して、第三者がアクセスを試みた形跡があることを確認しました。
そのため予防的な措置として、そのシステムが関わる部分に限り、「証券総合取引口座」の新規開設の受け付けを一時的に止めています。止まっているのは次の手続きです。
- 当社ウェブサイトからの「証券総合取引口座」の新規開設
- 当社アプリからの「証券総合取引口座」の新規開設
マネックス証券が10月20日に出したお知らせ(インターネットアーカイブの写し)出典: マネックス証券株式会社(引用)
同社は、専門のチームで詳しい調査と安全の確認を進めているとしています。お客の情報などを守るための措置だと説明しています。
いつ再開する? 時期はまだ決まっていない
お知らせでは、システムの安全が確かめられしだい、すぐに受け付けを再開するとしています。再開の時期や見通しは、同社のウェブサイトで順に案内する予定です。
実際にシステムへ侵入されたかどうか、顧客の情報に影響があったかどうかは、お知らせに書かれていません。すでに口座を持っている人の取引を止めるとも書かれていません。
証券口座を狙う不正アクセスは続いている
金融庁は、実在する証券会社を装った偽のサイト(フィッシングサイト)などで盗んだIDやパスワードを使い、証券口座に不正にアクセスして株を勝手に売り買いする被害に注意を呼びかけています。注意喚起のページは2025年4月3日に出され、2026年10月9日にも更新されました。
金融庁の注意喚起。証券口座への不正アクセスの件数と金額のグラフ出典: 金融庁(引用)
金融庁によると、よくある手口は、口座の中の株などを勝手に売り、その代金で国内外の小型株などを買うものです。被害はどの証券会社でも起こり得るとして、ネット取引を使うすべての人に注意を求めています。
今回のマネックス証券の件は、委託先のシステムへのアクセスの「試み」で、金融庁が注意を呼びかけている口座の乗っ取りとは別の話です。ただ、こうした発表のあとは、会社を名乗る偽の連絡が出回りやすくなります。
暮らしと仕事への影響
新しくマネックス証券で口座を開こうとしていた人は、再開まで待つことになります。年末に向けてNISAなどを始めようとしていた人は、ほかの手続きの予定とあわせて考える必要がありそうです。
すでに口座を持つ人は、今のところ会社から手続きを求められてはいません。会社を名乗るメールやSMSで、ログインや情報の入力を急がせる連絡が来ても、慌てて応じないことが大切です。
今日からできること
金融庁の注意喚起をもとにした、ネット証券を使う人の備えです。
- メールやSMSのリンクを開かない: 見覚えのある送り主からでも、メッセージのリンクから証券会社のサイトに入らない
- ブックマークから入る: 正しいサイトのアドレスを先にブックマークしておき、そこからログインする
- 多要素認証と通知を有効にする: ログイン、取引、出金、出金先の銀行口座の変更のときの多要素認証や通知のサービスを使う。パスキーなどの強い認証が使えるなら、すぐ設定する
- パスワードを使い回さない: やむを得ずパスワードを使うなら、長く推測しにくいものにする
- こまめに口座を確かめる: 身に覚えのない取引があれば、証券会社の問い合わせ窓口に連絡し、パスワードを変える
困ったときは、金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-016811、平日10時から17時、IP電話からは03-5251-6811)にも相談できます。
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関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西についての話は、お知らせには出てきません。ここでは、関西で暮らし働く人の使い方の例として整理します。
たとえば、ボーナスの時期に合わせてネット証券で新しくNISAを始めようとしていた人は、再開の案内を公式のサイトで確かめながら、ほかの会社も含めて口座の開き方を比べておけます。
親がネット証券で株を持っているなら、「証券会社を名乗るメールのリンクからはログインせんといてな」と伝え、ブックマークの作り方を一緒に確かめておくと安心です。
急いでるときほど、リンクやなくてブックマークから入ろな。