フツパーは2026年10月23日、富士通が受注した防衛研究の共創パートナーに決まったと発表しました。複数のAIに役割を分けて働かせる技術を研究し、指揮官の意思決定を支援する能力の獲得を目指します。
フツパーが発表に添えた画像出典: フツパー(PR TIMES)(報道用の素材)
複数のAIの結果をまとめ、判断を支援
対象は、富士通が防衛装備庁の防衛イノベーション科学技術研究所から受注した委託研究です。防衛用マルチAIエージェントによる「AI幕僚能力」の獲得を扱います。指揮官の判断を支える能力を、富士通と共同で研究します。
フツパーが担うのは「マルチAIエージェント技術」の開発です。同社によると、複数のAIにそれぞれ役割を与え、各業務の結果を統合する技術を研究します。一つのAIだけで処理するのではなく、役割を分けたAIの結果をどうまとめるかが研究の対象です。
研究は2026年10月の開始を予定し、2028年3月までを見込みます。試行錯誤を重ねて仮説を確かめながら、新しい技術の研究・発掘を進める方針です。
大阪・関西では
フツパーの本社は大阪市淀川区にあります。製造業向けのAIサービスを提供し、外観検査を自動化するAI「メキキバイト」を展開しています。
今回の研究には、製造業の現場で培ったAIエージェント技術と、情報を整理して扱える形にする情報構造化技術を生かす方針です。大阪に本社を置く同社が、製造業向けの事業で蓄積した技術を防衛研究に持ち込みます。
暮らしと仕事への影響
今回の発表は、家庭や職場ですぐに使える新サービスの案内ではありません。指揮官の意思決定を支える能力の獲得を目指す研究であり、完成した機能の提供とは区別して読む必要があります。
仕事でAIの活用を考える人にとっては、個々のAIの性能だけでなく、役割の分担と結果の統合に注目する動きです。今回の共創は、非防衛産業の企業などの先端技術やアイデアを防衛領域に生かす「Fujitsu Accelerator Program for Defense Tech」を通じて行われます。