SNSで、AIチャットボットにクレジットカードの写真を送れば、買い物を代わりにしてくれる、という趣旨の投稿が話題になりました。便利そうに見えますが、カードや本人確認書類の写真、パスワードなどの大事な情報をAIに送るのは危険です。
話題そのもの(どのサービスで、だれが何を言ったか)の詳しい経緯は、受け持ちのメディアの記事にまとまっています。
マスク氏「カードの写真を送ればGrokが買い物」と投稿 開発元のFAQは「個人情報を送らないで」
ここでは、なぜAIに大事な情報を送ってはいけないのか、暮らしで気をつけることを、公的機関の注意喚起から整理します。
AIに送ってはいけない情報
便利そうな使い方でも、次のような情報は、AIチャットボットに送らない・入力しないのが基本です。
AIに送らない情報と、暮らしの注意(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: 西のITメディア編集部
- クレジットカードの写真、番号、暗証番号、セキュリティコード
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、保険証など)の写真
- 各種サービスのパスワードやログイン情報
- 氏名・住所・電話番号・生年月日など、まとめると個人が特定される情報
「AIが代わりに買ってくれる」という便利さそのものより、そのためにこれらの情報を渡してしまうことが問題です。
なぜ危ないのか
個人情報保護委員会は、生成AIサービスの利用について注意喚起を出しています。入力した情報が機械学習に使われたり、ほかの情報と結びついた形で出力されたりするおそれがあること、出力される内容が不正確な場合があることに注意し、利用規約やプライバシーポリシーを十分に確かめて使うよう呼びかけています。
つまり、一度AIに送った情報が、どこで、どう使われるかを、利用者が完全に管理することはできません。カードの写真のような取り返しのつかない情報は、送らないのが安全です。
買い物は、AIに大事な情報を預けるのではなく、公式のアプリやサイトで、自分で行いましょう。
大阪・関西では
新しい便利そうな使い方が話題になると、それに便乗した偽のアカウントや、詐欺の勧誘も出てきます。「AIで簡単に買い物」「代わりに手続きします」といった誘いで、カード情報や個人情報を引き出そうとする手口に注意してください。
もし、だまされたかもしれない、カードを不正に使われたかもしれないと思ったら、一人で抱えこまず相談してください。全国共通の消費者ホットライン「188(いやや)」が、近くの消費生活センターにつないでくれます。大阪府消費生活センターの相談専用電話は06-6616-0888(平日の午前9時から午後5時)です。
今日からできること
- AIチャットボットに、クレジットカードや本人確認書類の写真、暗証番号、パスワードを送らない
- 買い物や手続きは、AIに情報を預けず、公式のアプリやサイトで自分で行う
- 「AIが代わりに買う・手続きする」という便利そうな誘いには、いったん立ち止まる
- 家族、特に子どもや高齢の家族にも、「AIにカードの写真を送らない」ことを伝えておく
- カードの不正利用が疑われたら、まずカード会社に連絡し、消費者ホットライン「188」に相談する
便利そうな話ほど、大事なもんを渡す前に一呼吸おこな。カードの写真だけは、どんなに急いでても送ったらあかんで。