スマートフォンで持ち物を探せる紛失防止タグ「AirTag」に関して、その警告音を鳴らせなくするアクセサリが、ストーカーへの悪用を懸念する批判を受けて撤回されたと、海外メディアの9to5Macが報じました。身近になった位置情報タグと、その悪用から身を守る方法を整理します。
AirTag消音アクセサリの撤回と、追跡タグから身を守る方法(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: 9to5Mac(報道)、Appleサポート、警察庁
何があったのか
9to5Macによると、米国のメーカーが販売していたのは、AirTagのスピーカーを物理的に無効にして、ビープ音を鳴らせなくするアクセサリでした。これに対し、ストーカーなどの悪用を助けるのではないかという批判が集まり、メーカーは製品の販売を取りやめ、通販サイトの出品も削除したと報じられています。メーカーは、悪意を持つ人が、相手に気づかれずに追跡する手助けになりうると認めたとされています。
なぜ問題なのか
AirTagには、悪用を防ぐための安全機能があります。Appleの案内によると、持ち主から一定時間離れたAirTagは、動かされると近くの人に知らせるために音を鳴らします。また、見知らぬタグが自分と一緒に移動していると、iPhoneが通知します。Androidでも、6.0以降の端末で不要な追跡の検知に対応し、Appleが提供する「Tracker Detect」というアプリでも近くのタグを探せます。
音を鳴らせなくするアクセサリは、この「音で気づかせる」という安全機能そのものを無力にしてしまいます。だからこそ、悪用の懸念が指摘されました。
日本では法律で規制されている
日本では、まさにこうしたタグの悪用に法律が追いついたところです。警察庁によると、2025年の改正ストーカー規制法で、紛失防止タグを使って無断で位置情報を取得する行為などが、新たに規制の対象に加わりました。施行は2025年12月30日です。背景には、元交際相手の車などにひそかにタグを取り付けて位置を追う事案があったとされています。あわせて、被害の申し出がなくても、警察が職権で警告を出せる仕組みも設けられました。
関西で身を守るには
関西で暮らす人も、知らないうちにタグを付けられていないか、スマホの通知を気にかけておくと安心です。iPhoneやAndroidは、見知らぬタグが一緒に移動していると通知してくれます。通知が来たら、画面の案内にそってタグの場所を確かめます。
つきまといや不審なタグで不安を感じたら、警察相談専用電話の#9110や、住んでいる地域の警察に相談できます。緊急の危険を感じるときは110番です。一人で抱えず、早めに相談することが大切です。
今日からできること
- スマホの通知をオンにします。 iPhoneもAndroidも、見知らぬタグの通知の設定があります。有効になっているか確認します。
- 通知が来たら落ち着いて確認します。 身に覚えのないタグの通知が来たら、画面の案内でタグを探します。見つからない、不安が残る場合は、無理に自分だけで対処しません。
- 不安なら相談します。 #9110や最寄りの警察に相談します。日本では、タグの無断の取り付けや位置情報の取得も規制の対象です。