JR西日本などは2026年10月8日、石川県の和倉温泉で、トヨタの次世代モビリティ「e-Palette」を使う実証を行うと発表しました。期間は10月24日から11月23日までで、乗るのは無料です。温泉街を歩いて回る人や地域に住む人の移動を、どう支えられるかを調べます。
何をする実証か
実証の名前は「めぐるモビリティ社会実証」です。主催は、和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会です。観光庁から採択を受けた「能登半島地震からの復興に向けた観光再生支援事業」の取り組みとして行うと、発表は説明しています。
和倉温泉は、能登半島地震からの創造的復興に向け、「能登の里山里海を“めぐるちから”に。」をコンセプトにしています。来訪者と地域住民の両方が、移動しながら温泉街や海辺、観光施設を楽しめる「めぐることのできる温泉街」を目指す、という内容です。
協議会などが示した、実証で使うe-Paletteの車両イメージ出典: 西日本旅客鉄道 ニュースリリース(2026年10月8日)の「車両イメージ」(引用)
実証では、観光客と地域住民の移動ニーズや利用意向をつかみます。そのうえで、新しい周遊の交通手段として使えるかを確かめます。方法は利用者アンケートなどです。
いつ、どこを、いくらで
| 項目 |
発表の内容 |
| 期間 |
2026年10月24日(土)から11月23日(月)。運行を行わない日程などがある |
| ルート |
和倉温泉駅、和倉温泉お祭り会館、温泉街中心部、湯っ足りパークなどの観光スポットをめぐる便 |
| 便数 |
1日7〜9便の予定 |
| 料金 |
無料 |
| 主催 |
和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会 |
| 協力 |
能登島交通株式会社、西日本旅客鉄道株式会社 |
発表にある、実証の運行ルートの地図出典: 西日本旅客鉄道 ニュースリリース(2026年10月8日)の「運行ルート」(引用)
発表には、運行ダイヤなどの詳細は決まり次第、協議会のホームページで知らせるとあります。乗る人の対象や、予約が要るかどうかは、発表に書かれていません。
だれが運行し、運転はどうするのか
発表によると、運行業務は地元のバス事業者の能登島交通が担います。車両のe-Paletteは、協議会に参画するJR西日本が保有するものです。得られた知見は、復興プランの「和倉温泉を“めぐる”交通」の実現に向けた今後の検討に使うとしています。
運転の方法は、発表に書かれていません。自動運転とも、運転手が運転するとも書かれていないため、この記事では自動運転の実証とは書きません。
トヨタの公式ページは、e-Paletteを、人を運ぶだけでなく店舗などにも使えるバッテリーEVと説明しています。自動運転システムにも対応できる車両だとも書いています。ただし、今回の実証がその方法かどうかは、別の話です。詳しくは協議会の案内を待つ形になります。
暮らしと仕事への影響
和倉温泉に行く人にとっては、駅から温泉街まで、無料の便が選べる期間ができます。便は1日7〜9便の予定なので、行く前に協議会のホームページで運行日と時刻を確かめるのが安全です。
地域に住む人にとっても、同じ便が移動手段になる可能性があります。発表は、地域住民の移動利便性の向上を目指すとしています。利用者アンケートなどの結果が、そのあとの交通を考える材料になります。
なお、期間が終わったあとにどうなるかは、発表に書かれていません。実証で得た知見を今後の検討に使う、と書かれているだけです。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
JR西日本は大阪市に本社がある会社です。ただ、今回の実証は石川県の和倉温泉で、関西での同じ実証の予定は、発表に書かれていません。
関西で暮らす人に役立つのは、この実証の「見方」です。たとえば、次のような使い方ができます。
- 北陸方面へ旅行する前に、現地の無料の周遊便が動いている日かどうかを、主催者の案内で確かめる
- 観光客の多い商店街や温泉地で働く人が、「駅から店まで」の移動の不便さを考えるきっかけにする
- 家族で出かけるとき、歩く距離を減らす手段があるかどうかを、行き先の公式の案内で調べる
どれも例で、関西での実施を示すものではありません。
今日からできること
- 和倉温泉に行く予定があれば、和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会のホームページで、運行ダイヤの発表を待つ
- 10月24日から11月23日の間でも、運行を行わない日があることを頭に入れておく
- e-Paletteそのものを知りたい人は、トヨタのe-Paletteのページで車両の説明を読む
温泉街を乗り物でめぐる話、行く前に運行日だけは調べとかなあかんで。