エデンレッドジャパンは2026年10月5日、食事補助サービス「チケットレストラン」で、スマートフォンのApple PayとGoogle Payを使う「モバイルタッチ決済」を始めました。これまでのiDの物理カードに加わる払い方です。働く人と福利厚生の担当者が確かめたい点を、公式の発表と国税庁の説明から整理します。
スマホをかざして払える、使える所は47万カ所以上に
チケットレストランは、会社が従業員に発行する食事補助のサービスです。全国の飲食店やコンビニなどで使えます。
モバイルタッチ決済では、従業員がデジタルカードをApple PayかGoogle Payに登録し、店の決済端末にスマホをかざして払います。支払いにはMastercardのタッチ決済の仕組みを使い、本人確認には生体認証(指紋や顔の認証)を使います。使える所は、物理カードの全国25万店舗から、全国47万カ所以上に広がるとしています。
エデンレッドジャパンが発表に添えた、モバイルタッチ決済の案内の画像出典: 株式会社エデンレッドジャパン「チケットレストラン」モバイルタッチ決済のプレスリリース(PR TIMES)(報道用の素材)
カードとスマホは併用できず、会社単位で選ぶ
導入する会社は、物理カードかモバイルタッチ決済のどちらかを選びます。
※4 物理カードとスマートフォンは、いずれか一方を選択してご利用いただくため、併用はできません。
出典: エデンレッドジャパン「チケットレストラン」のApple Pay・Google Pay対応の発表(2026年10月5日)
公式ページのよくある質問では、現時点では従業員ごとには選べず、会社単位で選ぶとしています。手数料はどちらも同じです。物理カードを使っている会社も乗り換えられますが、管理者サイトで従業員情報の再登録が必要です。
モバイルタッチ決済とiDの物理カードを比べた、エデンレッドジャパンの表出典: 株式会社エデンレッドジャパン「チケットレストラン」モバイルタッチ決済のプレスリリース(PR TIMES)(報道用の素材)
使い始めるまでの流れは次のとおりです。
- 会社の管理者がデジタルカードを発注する
- 発注から4営業日目に、管理者が従業員へ利用の案内を送る
- 従業員がチケットレストランの公式アプリでデジタルカードを有効にする
- Apple PayかGoogle Payに登録し、店の端末にかざして使う
非課税の条件は、国税庁の説明で確かめる
エデンレッドジャパンは、チケットレストランを国の食事補助の非課税ルールに基づく仕組みと説明しています。国税庁の説明では、会社が支給する食事は、次の2つをどちらも満たせば給与として課税されません。
- 従業員が食事の価額の半分以上を負担していること
- 食事の価額から従業員の負担を引いた額が、1か月7,500円(消費税等を除く)以下であること
この7,500円は、2026年4月1日以後に支給する食事に適用されます。改正前は3,500円でした。現金で食事代を補助すると、深夜勤務の夜食代などの例外を除いて、全額が給与として課税されます。
暮らしと仕事への影響
働く人は、財布やカードを出さずにスマホで払えるようになります。ただし、どちらの払い方になるかは会社が決めます。公式の案内では、使えるのは勤務時間中の食事で、食品だけです。アルコールやたばこ、残業後や退社後、休日の食事、家族などによる利用は認められていません。
福利厚生の担当者は、カードの発行・配送・配布・回収や、紛失したときの再発行の手間がなくなります。一方で、乗り換えると従業員全員の払い方が変わります。スマホを仕事で使わない人が多い職場に向けて、物理カードも引き続き提供されます。
スマホ決済の決まりが変わる話は、PayPayポイントコード、フリマでの売買が禁止に 違反するとどうなる?でもまとめています。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
たとえば、大阪の本社と京都や神戸の拠点に従業員が分かれている会社なら、カードを拠点ごとに送って配る作業をなくせます。外回りの多い営業の人は、出先の店でスマホだけで昼食代を払う使い方ができます。
自販機で使えるのは一部だけです。社内の自販機で使いたいなら、先にエデンレッドジャパンへ問い合わせとき。