スマートフォンを買うとき、「OSのアップデートは何回まで」「セキュリティ更新は何年」という案内を見たことがあるでしょうか。長く使うつもりなら、ここは大事なポイントです。ところが、その「約束」が、後から変わることもある、と実感させる出来事がありました。ソニーが、海外で売られているXperia 10 VIに約束していた、Android 17への更新を撤回したのです。
何があったのか
海外メディアが、ソニーのサポート告知(英国のサポートページ)をもとに報じたところによると、ソニーは海外版のXperia 10 VIについて、発売時に案内していた「OSバージョンアップ3回」のうち、最後のAndroid 17への更新を提供しないことにしました。理由は、端末のストレージ構成に関する制約で、ソニーが適切と考える更新の体験を支えられないため、と説明されています。これにより、海外版はAndroid 16が最後のOS更新になります。ほかのXperiaの機種には影響しないとされ、セキュリティ更新は発売から4年間、続くとされています。
スマホのOS更新の約束と、サポート期間の見方(編集部作成)作成: 編集部 / もとの資料: ソニーのサポート告知と報道(すまほん!!ほか)を編集部が整理
ここで、日本の読者がとくに注意したい点があります。日本版のXperia 10 VIは、もともとOS更新が「2回」の案内で、Android 16が最後のOS更新でした。つまり、日本版については「約束を撤回した」のではなく、当初からAndroid 17は対象外だったのです。同じ「Xperia 10 VI」という機種でも、海外版と日本版で、OS更新の回数が違っていた、ということになります。スマートフォン本体の話は、姉妹サイトTECHNOVAのXperia 1 VIIIのAndroid 17とAirDrop・クイック共有でも取り上げています。
暮らしへの影響と、できる対処
今回の出来事から、暮らしの目線で学べることは、機種の良し悪しよりも、「スマホのサポート期間との付き合い方」です。
- 更新期限は「安全に使える期限」の目安: OSの更新が止まると、新しい機能が来なくなるだけでなく、いずれセキュリティの修正も細っていきます。更新がいつまで続くかは、その端末を安心して使える期間の目安になります。
- 買う前に、サポート年数を確かめる: カタログや紹介ページの「OSバージョンアップ◯回」「セキュリティ更新◯年」を確認します。今回のように、同じ機種でも国や版で条件が違うことがあるため、メーカーの公式仕様と、契約するキャリアの案内の両方を見るのが安全です。
- 海外版・並行輸入品に注意: 国内で正規に売られている版と、海外版や並行輸入品では、サポートの条件が違うことがあります。「安いから」だけで選ぶと、更新の面で損をすることもあります。
- 約束は変わりうる、と知っておく: メーカーがいったん案内した更新の回数も、技術的な理由で変わることがある、と頭の片隅に置いておきます。過度に不安がる必要はありませんが、「約束=絶対」ではない、という前提は持っておきたいところです。
関西の暮らしでも、スマホは長く使う時代
関西でも、スマートフォンを一つの機種で長く使う人が増えています。物価高のなか、「まだ使えるなら、買い替えは先延ばしに」というのは、自然な感覚です。
だからこそ、「このスマホは、あと何年、安全に使えるのか」を知っておくことが、家計にもつながります。セールで見かける海外版の端末も、魅力的ですが、更新やサポートの条件が国内版と同じとは限りません。買うときにひと手間かけてサポート年数を確かめ、使っている間は更新の案内に目を配る。その小さな習慣が、スマホを長く・安全に使い、結果として出費を抑えることにつながります。