京都大学は2026年10月8日、のみ込んで体内を計測する「デジタル錠剤」向けに、超低電力の時計回路を開発したと発表しました。体内発電に対応し、回路面積を従来の約47分の1に抑えたことで、小さなチップに組み込むための研究が進みました。
小さな回路で電流を再利用
時計回路は、時間の基準となる信号を作る部分です。京都大学によると、今回の回路は0.00015mm²の面積で、消費電力0.79nW(ナノワット)で0.96Hz(ヘルツ)のクロック信号を生成しました。クロック信号は、回路が動作するタイミングの基準になる信号です。
省電力化の工夫は、回路を電圧方向に積み重ねて電流を再利用する技術にあります。トランジスタを作る領域である「ウェル」を回路のまとまりごとに分離し、従来は再利用できなかったゲートリーク電流も使えるようにしました。
7ナノメートル世代の半導体製造技術で試作し、動作を確認しています。デジタル錠剤には、約1mm角のチップを搭載する想定です。








