Google DeepMindは2026年10月22日、世界の森林種別や土地利用を示す地図「ForTy 2020」を公開しました。単に木がある場所を示すだけでなく、天然林や植林地などを区別できます。2017~2025年の森林の変化を年ごとに追うデータも、初期公開しました。
10メートル四方ごとに森の種類を分類
ForTy 2020は、Google Research、WRI、IIASAと共同開発した地図です。2020年の地球上の土地を10メートル四方ごとに分類しています。
分類は国連食糧農業機関(FAO)の定義に基づく6種類です。原生林、天然更新林、植栽林、集約管理の植林地、樹木作物・混農林業、その他の土地を区別します。Google DeepMindによると、木の植え方や成長・伐採の周期を識別の手掛かりにしています。
地図と時系列データは、地理空間データを扱う「Google Earth Engine」で無料公開し、オープンライセンスを適用しています。Earth Engineのアプリで地図を閲覧できるとしています。日本での提供は発表には書かれていません。
暮らしと仕事への影響
環境について調べるとき、「木があるか」だけでなく「どんな森林か」まで確認する材料になります。同社は、天然林が植林地や農地へ変わった状況を把握できると説明しています。森林の面積だけでは見えにくい土地利用の違いを考える際に役立ちそうです。
ただし、ForTy 2020は2020年の地図です。現在の状態を示すものと取り違えない注意が必要です。また、同社が報告した森林種別の正解率は90%で、すべての地点で正しいわけではありません。用途や地域に応じ、分類の確からしさを示すスコアも確かめたいところです。
時系列データは初期公開の段階です。同社は今後数カ月、パートナーや利用者と改善を続ける予定としています。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西で親子の環境学習や仕事の調査に使うなら、まず「森林の広さ」と「森林の種類」は別の情報だと整理する教材にする方法が考えられます。天然林と、人が植えて管理する森林の違いを学ぶきっかけになります。
身近な山の資料と照らし合わせる場合も、対象年と分類方法をそろえて読むことが大切です。地図の色だけで結論を出さず、何を表すデータなのかを確認する使い方が向いています。