Googleは2026年10月15日、量子チップ「Willow」で、量子計算に使う「マジック状態」を高品質に作る手法「magic state cultivation」を実証したと発表しました。同社によると、マジック状態の誤りを、この手法を使わない場合の約40分の1に減らしました。計算に必要な資源の制約を解消するための研究成果です。
計算資源を多く使う工程の改善へ
マジック状態は、汎用的な量子計算に必要な演算を実現するために使います。Googleによると、高品質で誤りを訂正した状態を作るには、大量の資源が必要です。一部の推計では、その生成だけで計算機全体の容量の最大95%を占めます。使った状態を再利用できないことも課題です。
Google Quantum AIの研究者が2024年に開発した手法では、量子チップ上で測定を重ね、誤りのある試行を取り除きます。今回、対象となる「T状態」の正確さを示す論理忠実度は99.99%に達したとしています。研究成果は2026年10月15日に科学誌Scienceに掲載されました。
実証では、電気機器の状態のずれや温度変動による雑音が評価を妨げました。Googleは制御を追加し、手法そのものを使った新しい評価方法も開発しています。








