2026年10月14日、Hugging Faceで気候再現システム「HiRO-ACEv2」が発表されました。雨に加えて風や気圧も同時に出力し、地球全体の気候データを3km解像度で生成します。発表元によると、生成費は比較対象の高解像度大気モデル「X-SHiELD」の約1/300です。
雨・風・気圧を細かく再現
HiRO-ACEv2は、2026年に登場したシステムの更新版です。AIモデル「ACE」が100km解像度で計算し、「HiRO」が3kmに細分化します。解像度は、計算で扱う空間の細かさを表します。
新しいHiROv2では学習方法を変更し、極端な雨・風・気圧の再現性が向上したとしています。X-SHiELDのデータを粗くして入力した比較では、高解像度の統計との差が3%以内でした。この比較には、100万データ点に1回しか現れない極端現象も含まれます。
ただし、統計が近いことと、すべての場所を同じ精度で再現できることは別です。ハリケーンの目の周囲では、風や気圧の偏りがX-SHiELDより大きく残っています。
暮らしと仕事への影響
低い生成費は、気候データを使う検討の負担を減らす可能性があります。一方、現時点の制約を外して受け取らないことが大切です。HiROは、X-SHiELDに合わせて調整したACEとの組み合わせに限って動作します。温暖化した未来や、過去の気候データ「ERA5」などを高解像度化することは、現状ではできません。
今後は4°C温暖化した世界を含むデータで学習する予定です。地表付近の気温や雪・氷を出力に加える計画もありますが、現在の機能ではありません。
モデルと実行手順を説明するノートブックは公開されています。日本での提供は発表には書かれていません。
関西の暮らしと仕事での使いどころ
関西で店や職場の大雨・強風への備えを考えるなら、まずウェブデモで、生成済みの降水・風・海面気圧をモデル間で見比べる使い方が考えられます。雨だけでなく、風や気圧も合わせて見るための学習材料になりそうです。
ただし、生成済みデータの比較を、通勤や買い物の当日の判断にそのまま使うのは別の話です。今回の発表は気候の再現についてのもので、日々の天気予報や警報の提供を発表したものではありません。細かく見えるデータほど、できることと限界を分けて見たいですね。