京都市に本社があるカゴヤ・ジャパンは2026年10月21日、ウェブサイトの裏側で広く使われているPHPの緊急の脆弱性2件について、自社のサービスへの影響と対応を案内しました。レンタルサーバープランでPHP 8.2系から8.5系を使っている人には、修正版を確かめたうえで、順に更新して対応するとしています。ほかのプランや版は、対応を調整しているところです。カゴヤのサーバーでサイトやメールを動かしている人が確かめることをまとめます。
何を案内した? 8.2系から8.5系は順に更新
カゴヤ・ジャパンは10月21日18時20分、PHPの開発チームが脆弱性(CVE-2026-109618とCVE-2026-109619)を公表する予定だと確かめたと知らせました。この時点で、影響を調べる対象として次のプランを挙げていました。
- レンタルサーバープラン
- マネージド専用サーバープラン
- 共用サーバー(S12、S11、S、3G)と旧共用サーバー
- WordPress専用サーバープラン
その後の続報では、対応を次のように分けています。
- レンタルサーバープランでPHP 8.2系、8.3系、8.4系、8.5系を使う人: 21日に公開される修正版を確かめたうえで、順に更新して脆弱性に対応する
- マネージド専用サーバー、共用サーバー、WordPress専用サーバーのプランと、上の4つ以外のPHPの版を使う人: 対応の方針を調整中。公開された中身を確かめ、影響があるかと方針をお知らせのページで案内する
カゴヤ・ジャパンのお知らせの続報。8.2系から8.5系は順に更新出典: カゴヤ・ジャパン株式会社(引用)
カゴヤ・ジャパンは22日10時35分、お知らせを改めました。
- レンタルサーバープラン(PHP 8.2系、8.3系、8.4系、8.5系): 修正版への更新による対応を調整している
- マネージド専用サーバー、共用サーバー、WordPress専用サーバーのプラン: 恒久的な対応の方針は引き続き調整中。当面のリスクを下げる手当てとして、ウェブサイトの公開の停止(メンテナンスの画面への切り替え)や、アクセスの制限などを検討してほしい
- 被害: 今のところ、この脆弱性を悪用した攻撃や情報漏えいなどの被害は確認されていない。今後の状況に応じて対応の中身が変わる可能性がある
対応の方針が決まりしだい、お知らせのページで改めて案内するとしています。
PHPの開発チームは21日23時ごろ(日本時間)、PHP 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35を公開し、すぐに更新するよう呼びかけました。PHP 8.1より前の版は、開発チームの更新の対象外です。脆弱性の中身はPHPに緊急の脆弱性、修正版を公開 BASEやゲームが止まった理由にまとめています。
問い合わせが混み合っている
カゴヤ・ジャパンは、脆弱性の報道などの影響で、サポートセンターへの問い合わせが増えていると知らせています。サーバーへの影響や対応の状況を確かめる問い合わせが多く、電話がつながりにくく、メールの回答にも時間がかかっているとしています。
21日19時からは、問い合わせのメールに使うシステムの緊急のメンテナンスがあり、緊急のサポートを含め、メールでの問い合わせの回答が遅れる可能性があるとしています。メンテナンスは22日の早朝に終わる見込みです。
一方で、今のところ利用者に重大なセキュリティの事故や情報漏えいなどの被害は確認されていないとしています。急ぐときは、サポートサイトのよくある質問やマニュアルを使うよう呼びかけています。
21日18時20分の最初の案内。影響を調べる対象のプランが並ぶ出典: カゴヤ・ジャパン株式会社(引用)
暮らしと仕事への影響
レンタルサーバーは、店や会社、学校、地域の団体などのホームページやメールを、手ごろな費用で動かすために広く使われています。カゴヤのサーバーでサイトを動かしている人の多くは、会社の側の更新を待つことになります。
ただし、マネージド専用サーバーや共用サーバー、WordPress専用サーバーのプランを使う人は、恒久的な対応の方針がまだ決まっていません。カゴヤ・ジャパンは、それまでの手当てとして、サイトの公開を止めることやアクセスを制限することを考えるよう求めています。サイトを止めると、お店の案内や予約のページも見られなくなるため、止めるかどうかは、サイトを作った業者と相談して決める必要があります。
今日からできること
- お知らせのページを確かめる: カゴヤ・ジャパンは、対応の方針が決まったらお知らせのページで案内するとしています。
- 使っているプランとPHPの版を確かめる: サーバーの管理画面や、サイトを作った業者への問い合わせで確かめます。8.2系から8.5系かどうかで、対応が違います。
- 専用・共用・WordPress専用のプランなら当面の手当てを決める: カゴヤ・ジャパンが案内する、サイトの公開の停止(メンテナンスの画面への切り替え)やアクセスの制限を、サイトを作った業者と一緒に検討します。
- 古い版なら業者と相談する: PHP 8.1より前の版は、開発チームの更新がありません。版を上げるとサイトが動かなくなることもあるため、サイトを作った業者と一緒に進めます。
- 問い合わせの前によくある質問を見る: 電話やメールが混み合っているため、まずサポートサイトのよくある質問やマニュアルを確かめます。
大阪・関西では
カゴヤ・ジャパンは、京都市中京区に本社を置くデータセンターとサーバーの会社です。
たとえば、京都や大阪の工務店や医院、NPOなどで、ホームページを地元の制作会社に作ってもらい、カゴヤのサーバーで動かしている場合は、今日のうちに制作会社へ「PHPの更新はどうなりますか」と一度たずねておくと安心です。予約や問い合わせのフォームを置いているサイトなら、更新のあとにフォームが正しく動くかも確かめます。
サーバーの会社の案内と、サイトを作った業者の返事、両方そろえて確かめよな。
2026年10月22日 更新: カゴヤ・ジャパンの10月22日10時35分の続報をもとに、レンタルサーバープランの8.2系から8.5系は更新の対応を調整中であること、専用・共用・WordPress専用のプランの利用者に当面の手当てとしてサイトの公開の停止やアクセスの制限の検討を求めたこと、被害は確認されていないことを追記しました。